古今害悪物語

十三　酒呑童子 ページ16

下校途中ーーーーーーーーーーーーーー
あの後､校長先生のおかげで、全校生徒早退+二ヶ月間臨時休校になった。
璃「すごかったね！あの時の陽雁!!」
「あっありがとう。でも、大丈夫?傷｡」
璃「私の傷なんて、陽雁の両手の火傷よりは軽いよ。」
「…なんかごめん｡」
私がすぐに炎のスピリットを出せていれば、こんな傷を負わなかったのに…
璃「何言ってんの｡陽雁のあの力のおかげで私もみんなも助かってんだからさ｡あやまりたいのはこっちだよ」
「でも………」 璃「でもじゃない！陽雁がみんなを助けたのは紛れのない事実だから!」
璃「じゃあね!」 「うん!またね」
家(屋根裏部屋)ーーーーーーーーーーー
私は悪魔君に学校であった事を話した。
悪「あの時、そんなことがあったのか……ごめん!助けに行けなくて｡」
「そんな!あやまらなくていいよ。おかげでスピリットを使えるようになったからさ｡」
悪「えっスピリットを使ったのか?」
「さっきも言ったじゃん!!」
そう｡この両手の火傷は、スピリットを使った代償なのだ。
悪「炎のスピリットが使えるようになったなら
あの人に相談しないとな……でもなーあの人、次いつ休みか分からないしな…」
「あの人って？」
悪「酒呑童子さん｡」
?酒呑童子?あの悪魔が言ってた人だ。
「休みが分からないって言ってたけど、何かしてんの?」
悪「酒呑童子さんは、“声優”って言う仕事をしているんだと｡だから、休みがいつか聞かないと会いに行ってもいない。」
せっ声優さん？！まじで?!
「有名なの?!」
悪「本人曰く､有名だって。」
じゃあ、私も知ってるかも!!めっちゃうれしい!!←(声優大好き！アニメ大好き!)
悪「………来週の月曜と､火曜は空いてるって。その時に行こう。」
「うん!」 まじで楽しみ!!!!!!!!
悪「あっ!多分二日間連続で修行する気だ!!」
えっ(°∇°;)まじで?!
「どうするの?!」
悪「やばいな……。二日間となると、移動費用が半端なく出るから…陽雁!その日は泊まりって、
言っといてくれ｡」
えっ(°∇°;)泊まり?!
「大丈夫なの?!」 悪「まあ、大丈夫じゃね」
すすすごい！すごいぞ！(まだ誰か分からないけど)
すっごい楽しみだな〜!!修行!!

ただ、陽雁はまだ知らなかった。
この修行が事件を起こすことを……！

十四　酒呑童子2→←十二　怒りを力に変えて……!

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す