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廊下に飛び出した途端、大量の足音が四方八方から押し寄せてくる。
速く抜け出さないと普通に殺されるだろう、速く逃げなければ。そう思うと、自然と体は震えながらも動いてくれた。
「あぁ......」
麻痺する体の感覚を逃がすためか、無意識に声が漏れた。
童謡が聞こえてくる。この状況には似つかわしくないほどゆったりで、機械か人かも判断つかない不気味な声が。
その童謡を聞いていると、力を入れるたび全身の力が抜けそうになる。
なんだろう？小さい時、笑い過ぎたあとに何かを持とうとすると、全然持てずに、力を入れようとすると入れてる部分がくすぐったくてやっぱり持てなくなる。
あの現象が全身にきてる奴だと言うのが一番伝わりやすい気がした。
どこだよ出口！！
血眼で出口を見渡すが、出口らしい出口はない。冗談抜きで追い詰められそうである。
まださっきのlevelの方がわりかし良心的だとおもわざるを得なかった。そのまま逃げ続けていると、童謡の中からかすかに人の声を聞き取る。
こっちかッ？
人の声を追っていると、家具のある部屋の前にたどり着く。俺は迷わずテーブルの下へ滑り込む。
安全なところに隠れられたかと思う。しかし、よくよく考えると、部屋へ入るところは普通に集団で見られている。
俺は自分の判断を後悔しながら、荒れる息を抑えようとする。
部屋の中へ入る複数の足音。もうその時点で俺は久しぶりに死を覚悟した。
ここで俺死ぬのか......
捕まった未来を想像して、収まらない息を何とか殺そうとする。湿気の溜まるクロスの内側、少なくなる酸素、登ってくる吐き気、耳の内側から聞こえる心臓の音。
もうどうせバレているのに、感情が色々ゴチャ混ぜになって、涙と鼻水が自然と出てくる。
死にたくない死にたくない死にたくない
目を閉じて一心不乱に祈り続ける。
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魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 主人公君のスタミナと精神が削れていく...多分主人公君なら大丈夫ですよ！多分 (2022年11月20日 10時) (
レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - う、運が致命的に悪い…level！からlevel fun:)は流石に同情しちゃう… (2022年11月20日 9時) (レス) @page32 id: 98a0a1531c (このIDを非表示/違反報告)
魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 面白いと言って頂きありがとうございます！励みになります！パイプドリームから無事抜け出せても、レベル6やらありますからねぇ...主人公がどんな結末を辿るか、楽しみにして下さい！ (2022年10月27日 6時) (レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - レベル0の足音･･･レベル0ってたしか二人以上同時に会えない性質あったし多分エンティティだな･･･パイプドリームにはたどり着いたがはたして･･･ backroomsの作品少なくて、見に来てしまいました･･･！面白いです。頑張って下さい！ (2022年10月26日 21時) (レス) @page13 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔裟斗#MEG日本支部 x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年10月17日 21時
