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俺にとっては目に入れられない程眩しい赤い蛍光灯、赤ん坊みたいにうるさくわめく警告音、そして赤く照らされたlevel2と同じぐらい先の見えない廊下。
い、色だ!
まず俺はその異常に気付く前に、自分が失明してなかった安心感と、ようやく物や色が認識できた事への感動で溢れていた。
俺が明かりを前になんとか目が開けていれられるようになった時、俺は初めて自分の状況に気が付く。
いや、なんだ?後ろから何か聞こえてくる
バッと振り返った時、そこには信じたくない光景が広がっていた。
「嘘だろ......」
死ぬしかない気がする、でも捕まったら絶対に駄目な気がした。
俺は二度見するまでもなく、駆け出し初める。体が疲労で壊れていくのをひしひしと感じながら、視界が揺らいで気持ち悪くなるのを抑えながら。
「ゥ、ハァッ、ハァ」
自分の呼吸音さえ、後ろの足音と警告音でかき消される。時間と、信じていいかも分からない出口の標識が流れていくのを見ていると、遠くの方にバリケードが見えた。
椅子で作られた障害物だ。
どんだけ体を動かせと......
その思考さえも無駄なんだろう。空いている右の方へと走り、標識が指し目指す出口へと向かった。
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魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 主人公君のスタミナと精神が削れていく...多分主人公君なら大丈夫ですよ!多分 (2022年11月20日 10時) (レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - う、運が致命的に悪い…level!からlevel fun:)は流石に同情しちゃう… (2022年11月20日 9時) (レス) @page32 id: 98a0a1531c (このIDを非表示/違反報告)
魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 面白いと言って頂きありがとうございます!励みになります!パイプドリームから無事抜け出せても、レベル6やらありますからねぇ...主人公がどんな結末を辿るか、楽しみにして下さい! (2022年10月27日 6時) (レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - レベル0の足音・・・レベル0ってたしか二人以上同時に会えない性質あったし多分エンティティだな・・・パイプドリームにはたどり着いたがはたして・・・ backroomsの作品少なくて、見に来てしまいました・・・!面白いです。頑張って下さい! (2022年10月26日 21時) (レス) @page13 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魔裟斗#MEG日本支部 x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2022年10月17日 21時