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「Aー」
しばらく歩いていると、後ろから誰かに呼ばれる。その声を聞いた瞬間、俺は涙を流しそうな程嬉しさに包まれ、後ろに振り返る。
その声の主は間違いなく、修だった。
「修！？」
親友の名前を呼ぶも、返事が来る事はない。
今のは幻聴だったのか？でも確かに聞こえたよなと、頭の中で論争を続ける。でも、幻聴を信じて良いことはないと、進む事の方に神経を集中させた。
しかし、それを皮切りに様々な幻聴が俺を騙そうとするように聞こえてくる。
修の声、子供の叫び声、風の唸り声、滝の音、ガラスの割れる音、何重にも重なる自分の足音。
ナイフに手が伸びそうになる。速く抜けないと耳を切り落とすだけでは済まなくなりそうだ。速く抜け出せないと本当にヤバい。
焦りを煽るように幻聴はよりハッキリと濃く聞こえてくる。
「うるさいうるさいうるさいうるさい黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ」
自己防衛からか独り言をブツブツ言っていた。自分の声でかき消さないと正気を保てそうにない。
アーモンドウォーターを飲むと心が落ち着き、幻聴が聞こえなくなるが、本当に一時的な物だ。十分も歩けば幻聴は聞こえてくる。
一気飲みしたいが、発狂寸前になったぐらいまで抑えてないと全部空にしてしまいそうだ。
「誰かいないのかよ......」
例え返事をしてくれても幻聴のせいで、聞こえないだろうなと他人事のように考える。
ここじゃ日記も書けない、あれさえ書ければまだ違うのだが。発狂と平静を行き来しながら、俺は無限に続きそうな冷たい廊下を歩き続ける。
俺が理性を保てるのは後どれぐらいしかないのだろう？
そんな事を思いはじめる。こんなところで寝れる気がしない。
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魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 主人公君のスタミナと精神が削れていく...多分主人公君なら大丈夫ですよ！多分 (2022年11月20日 10時) (
レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - う、運が致命的に悪い…level！からlevel fun:)は流石に同情しちゃう… (2022年11月20日 9時) (レス) @page32 id: 98a0a1531c (このIDを非表示/違反報告)
魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 面白いと言って頂きありがとうございます！励みになります！パイプドリームから無事抜け出せても、レベル6やらありますからねぇ...主人公がどんな結末を辿るか、楽しみにして下さい！ (2022年10月27日 6時) (レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - レベル0の足音･･･レベル0ってたしか二人以上同時に会えない性質あったし多分エンティティだな･･･パイプドリームにはたどり着いたがはたして･･･ backroomsの作品少なくて、見に来てしまいました･･･！面白いです。頑張って下さい！ (2022年10月26日 21時) (レス) @page13 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔裟斗#MEG日本支部 x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年10月17日 21時
