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ようやく照明が付いてるところか......
大分ヒヤヒヤしたが、ようやく懐中電灯いらずでホッとする。しばらくそのまま進んでいると、奥の方にエレベーターらしき物が見えて来た。
エレベーターだッッ！！
体力を温存しつつ、そこへ向かう。ちょうどその時だったのだろうか。
ドタドタと後ろから大勢の人が走ってくる音がしたのは＿＿
「ッ！！？」
温存した体力など一切気にせずにエレベーターまで全力で突き進む。
そうでもしないとこの速度は確実に追いつかれる。何かの集団かもしれないが、そんな事気にしてたら間違いなく死ぬ。
尋常じゃない速度で近づいてくる足音に焦りを感じる。もし追いつかれたらと考えれば考える程、自分の速度が遅くなる気がした。
こんな速度で追いかけてくるなどどんな怪物なのだろう？好奇心に負けそうになったが、振り返った後の事を思うと、そのまま走る以外に選択肢はない。
「ッハァ、ハァ......」
何とか足音より先にたどり着き、操作盤を連打する。
エレベーターの扉が閉まろうとするのを見て、息を整えようとする。しかし、ここは思った以上に厳しいところのようだ。
扉の隙間から老若男女様々な手や足が、閉じようとする扉を押さえ、こちらへと伸ばしてくる。
「ヒッ！？」
か細い悲鳴が喉から出た。蠢くその数多の手足は、確かに人間の物に違いはない。が、数や位置を見ると、それの持ち主は人間では確実にないだろう。
怖い。さっきのスマイルはすぐにどっかに行ったのに、なんて執念なんだよ？
何か打開策がないか、考えるが、思考がループして全くまとまらない。
俺の持ち物にも武器なんて......
いや、ひとつだけ武器があった。効くか分からないが、このまま死ぬよりはマシだ。
手足の中から無数の鋭い牙を持つ口が見えたその瞬間......
「離れろクソが！！」
そう叫び、頭を掴もうとした小さな腕の手首を掴み、ナイフで切り裂く。
「これが他の犠牲者の物だったら？」そう考えると、多少の抵抗感はあったが、あくまでも持ち主の一部でしかない。前のでも今のでも。
他にも伸びてきた腕を切ると、血が自分の服や体にまで飛び散る。不快感を覚えつつも、切るのを続けると、扉を押さえていた手足は消え、離れて行った。
簡単に捕まえられるとでも思って、狙ったのだろうか。どうやら諦めたらしい。
「はぁー......」
床にへたり込み、エレベーターが上へと上って行くのを感じる。もう今は休んでいたい。
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魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 主人公君のスタミナと精神が削れていく...多分主人公君なら大丈夫ですよ！多分 (2022年11月20日 10時) (
レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - う、運が致命的に悪い…level！からlevel fun:)は流石に同情しちゃう… (2022年11月20日 9時) (レス) @page32 id: 98a0a1531c (このIDを非表示/違反報告)
魔裟斗(プロフ) - トめAと@カド松さん» 面白いと言って頂きありがとうございます！励みになります！パイプドリームから無事抜け出せても、レベル6やらありますからねぇ...主人公がどんな結末を辿るか、楽しみにして下さい！ (2022年10月27日 6時) (レス) id: c664745501 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - レベル0の足音･･･レベル0ってたしか二人以上同時に会えない性質あったし多分エンティティだな･･･パイプドリームにはたどり着いたがはたして･･･ backroomsの作品少なくて、見に来てしまいました･･･！面白いです。頑張って下さい！ (2022年10月26日 21時) (レス) @page13 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔裟斗#MEG日本支部 x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年10月17日 21時
