【歌い手】人魚姫と海賊船

五話 ページ8

〜坂田の部屋〜
〜貴方視点〜

『目を覚ましなさい坂田。貴方のそんな目私は嫌いよ』

坂田｢え…？｣

『人殺しがなによ、私だって殺してきたわ、反乱者や犯罪者をね』

『本当は嫌だった、この手で殺したくなかったでもね、仕方なかったのよ』


ギュッ


坂田を抱きしめ

頭を撫でてあげる


『だから…独りじゃない。私も同じそれにうらたや志麻、センラだっているじゃない』

『もう独りじゃないのよ』

坂田｢うぅ…ヒッグ……辛かった…独りが嫌だった…怖かった…グスッ｣

坂田の｢皆僕の過去を知れば離れていくと思った…気持ち悪いッて…グスッ…｣

『そんな事しないわよ、だって皆坂田の事が大好きだもの』

坂田｢うぅ…うゎぁあぁぁあぁあぁ！！｣


坂田は大声で泣いた

今まで貯めていた分の涙を一気に出した

私はただ坂田を抱きしめて頭を撫でているだけだった

坂田が泣き止むまでずっとずっと

これが坂田の為になるならいいなぁ

と思いながら


坂田｢Aっ…Aっ…！｣

『どうしたの？』

坂田｢ありがとうっ…こんな僕を好きになってくれて…！｣

『えぇ…大好きよ坂田』

坂田｢うんっ…！僕も大好き…！｣


そう言って坂田は寝てしまった

ふふっ、見た目は大人でも中身は子供ね


『ヨイショっと…』


坂田を抱き上げてベットに寝かす

え？そんな筋力あるのって？

勿論引きずってよ


『ふふ、おやすみなさい』


心做しか坂田か、微笑んだように見えたわ

ふふ、いい夢でも見ているのかしら

さて、私はなにか手伝える事がないか聞きに行きましょうかね

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