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「Aー、ご飯いこう」
「うん。今日、何食べる？」
「アユンはね、カレー。金曜だからカレー」
「海兵か」
今日も食堂は賑わってて、遠くの方にイドンヒョク達も居た。図書室以外で話すことないから、どこに座っていようが関係ないんだけど、そう思ってたのは私だけみたいで。
「なあ、席遠すぎ」
さ、お昼食べよう！ ってなったタイミングでイドンヒョクがデザートのサンデーを持って私たちの席に来たのだ。
「はい、これ。昨日のお礼」
「え、あ……今？」
「そ、今♡」
「じゃ、俺行くから。いっぱい食べるんだよ」
「あー……うん。ありがとう」
アユンの方を向けば、あからさまに不機嫌なアユンにギョッとする。
「『じゃ、俺行くから。いっぱい食べるんだよ』だあ？」
「ちょっと、アユンさん？」
「私との合コン断って、自分はイドンヒョクとデキてたの？」
「違うって、ただの友達だよ」
「じゃあ、なんでサンデーくれたのさ」
「昨日課題手伝ったからそれのお礼だよ」
「ふーん。まあAが誰と仲良くしようが良いんだけど、イドンヒョクは気をつけなよ」
ピッとスプーンで指される。
「なんで？」
「あんまいい噂聞かないから。まあ、噂だし信ぴょう性に欠けるけど、用心するに越したことはないでしょ」
「噂って？」
「イドンヒョクは遊んでるとか、そういうの。まあそれについては、Aは人を見る目があるから大丈夫だろうけど」
「けど……？」
「危ないのは、ファンクラブのほうかな。イジェノとイドンヒョクのファンクラブの女がヤバいって噂だから」
思い出すのは、昨日の寂しそうなイドンヒョクの顔だった。
「なんかあったらアユンに言ってよね」
「ありがとう。それでさ」
「ええ……なに……？」
「明日のバスケ部の練習試合の応援一緒に行ってくれない？」
「ねえ、アユンの話聞いてた？ ファンクラブがヤバいって言ったじゃん」
「だって、イドンヒョク直々に来てってお願いされちゃったんだもん」
はあ、と大きなため息を着くアユン。
「ほんとにただの友達？」
「ただの友達だってば」
「じゃ、このサンデー、お礼として貰うね」
「これは私のだからダメ」
それとこれは違うからね、手を伸ばしてきたアユンを軽く叩く。
その光景を見られていたのか、
우리귀여은 곰これは私のだからダメって可愛いねAちゃん。
なんて恥ずかしいメッセージも来てた。
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作者名：砂糖と塩 | 作成日時：2023年5月18日 8時
