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結局、仲直りするタイミングを失ったままテスト期間に入って、あっという間にテスト最終日。
「はい、終了。ペン置いて、回答を後ろから前に送って」
テストの出来はなんとか赤点は回避しただろうなって感じ。
「な、ヘチャン、どう？」
「完璧、赤点は間逃れたね」
イドンヒョクの会話が聞こえてきて、イドンヒョクも赤点回避出来そうなんだと安心した。
問題は、仲直りなんだけど。
「A〜」
呼ばれて振り向くと、般若のごとくすごい顔したアユンだった。
「何その顔、テストやばかった？」
「何言ってんの、完璧だし。やばいのはAとイドンヒョクの仲でしょ」
「もっともです……」
「まじで、文化祭盛り上げたいんだから、あと四日で仲直りしてよね」
「はい……」
ほんとこの子いつから文化祭に積極的になったの？ と疑問は残るけど、下手になんか言うと怒るから黙っておく。
夏休みまであと四日。本当にどうしようね。テスト返却と大掃除で終わり。
「アユン〜A！」
クラスの子に呼ばれた。
「出来、どう？ お疲れ会ってことでカラオケ行くんだけどAとアユンどう？」
「えっ！ 行く！」
ツインテールの片方を結び直しながら叫ぶアユン。
「Aは？」
「んー私遠慮しとく」
「そーそー、この子はまだ問題片付いてないから」
「あ〜イドンヒョクね」
アユンの言う通りイドンヒョクのことでいっぱいであんまりカラオケとそういう気分じゃない。
「えーA来てくんないとつまんない」
「ごめんて、私抜きで行って〜」
「つまんね〜！ アユン行こ」
「ほんとごめん！ 夏休み遊ぼ！」
「言ったねクォンA！ 絶対だからね」
「おん！」
みんなはさっさと教室を出ていって、気づいたら私一人。
とりあえず、どうやってイドンヒョクと仲直りするか考える。ってか、仲直りってこんなに難しかったっけ？
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作者名：砂糖と塩 | 作成日時：2023年5月18日 8時
