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「あっ！」
「あ……」
次の日、選択授業でコンゴンズのうちの一人、ナジェミンと席が隣になった。
……ナジェミンもこの授業取ってたんだ。
「俺たち同じ授業取ってたんだねぇ」
「そうだね」
気まずい。昨日の今日でこれは気まずい。
「Aちゃん」
「な、なんでしょうか？」
「そんなに怖がらないでよ。昨日はごめんね」
謝られるとは思ってなかったから、拍子抜けした。
「あ……いえ」
「その……俺たち中学生からの仲なんだけど……ドンヒョクが、特定の女の子と仲良いって言うのがなかったから」
「うん」
「だからどんな子かみんな気になっちゃって」
「……そんな、普通だと思うけど」
「まあ、普通だね」
「うわっそうやって言われるとムカつくなあ」
すると、ケラケラと笑うナジェミン。
「Aちゃん面白いね」
「そーですか」
「ま、これからは俺たちとも仲良くしてよ」
「気が向いたらね」
そういうと厳しい〜！ って彼はまたケラケラ笑った。
放課後、第二図書室に行くと既にイドンヒョクがいた。
「どうしたの？」
「ん〜今日急に部活なくなって。暇だからきた」
「ふーん、そう」
興味ないだろうに、一応本棚を物色しているイドンヒョク。
「あ、そういえば今日ナジェミンと話したよ」
「は？ え！ どこで」
勢いよく振り返ったと思うと、そのまま私の隣に座る
「どこでって……選択授業が同じだった」
「まじかよ……つか今まで気づいてなかったの？」
「興味なくて」
「Aちゃんらしい〜。で、なんか言われた？ 余計なこと言われてない？」
「大丈夫だよ、昨日のこと謝られただけ」
「なんだ」
「あと」
「あと？！」
ほっとした顔をしたと思うと、再び勢いよく食い気味に近づいてきて少し驚いた。
「仲良くしてって」
「は？！ だめ！ 絶対仲良くすんな」
「なんでよ」
「Aちゃんは俺のエギだから」
「意味わかんない」
「おい、笑うなよ真剣に言ってんだから」
「ナジェミンには気が向いたらねって、答えたけど逆に仲良くしたくなってきた」
「なんでだよ！ すんな」
「えーい、するもんね〜」
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作者名：砂糖と塩 | 作成日時：2023年5月18日 8時
