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チョンロの一言で、一気に盛り上がるコンゴンズ。
どうしよう。気まずい。
「は？ なにそれ」
「ドンヒョガ知らない？ 最近お前に彼女できたって噂流れてるの」
顔が険しくなるイドンヒョクに、臆することなくサラッと答えるファンロンジュン。
「まあ、出来たら俺たちに言うだろうし、気にしてなかったんだけど、マジだったんだな」
「いや、違うから……俺とAちゃんそんなんじゃないから」
「違うって？」
「違うは違うんだって」
一瞬、イドンヒョクと目が合って、彼は「ハァ」と大きくため息をついた。
「あーもー、あとで話すからもう、お前ら帰れ！」
ドンヒョクに無理矢理追い出される5人。
なんて声をかけようと迷っていると、先に口を開いたのはイドンヒョクで、
「Aちゃんごめん」
と謝られた。
「いや、えっと……うん」
「俺、噂のこととか全然気づいてなくて……」
「……いいよ、そんなの。全然」
「はあ、そもそも俺がチソンに着いていくって言わなきゃよかった」
「？」
「チソンが、第二図書室行くっていうからAちゃんいるだろうなって思ってさ」
そんで付いてくって言ったらアイツら勘ぐってきて。
「そしたらアイツらも来るって言い出して」
「そういうこと……」
「だから、ほんとごめん」
「大丈夫だよ」
「あとで、あいつらにちゃんと説明しておくから」
「うん」
「はあああ……」
その場にしゃがみこんだ彼。
「どうしたの？」
「いや、ずっと昼休みの半分Aちゃんのと居たじゃん？」
「うん」
「毎回どこ行くんだって聞かれてたんだけど……ああ〜Aちゃんと仲良いいのバレたくなかった」
「えっそれってどういう――――」
――Aちゃんのこと大事だからさ、仲良いの秘密にしておきたかった。
私が言い切る前に真剣な顔で言うイドンヒョクにドキッとする。
「……何？ どうしたのAちゃん」
「私、くまちゃんの中で仲良い子なんだなって思ったらなんか……うれしい」
素直に伝えると、急に真顔になるイドンヒョク。
「……」
「え、ちょっとなんか言ってよ」
「……そうだよ〜、Aちゃんは一番仲良い女の子だよ。なんかAちゃんぽけっとしてるし、見てて心配になるから」
――俺が居てあげないとね。
「何それ……子供じゃないんだけど」
「いーんや、子供だね」
「何それ、ムカつく」
「ほら、帰るよエギ」
「エギじゃないってば……」
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作者名：砂糖と塩 | 作成日時：2023年5月18日 8時
