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とりあえず、コンゴンズ達は放っておいてチソンに合同誌の説明する。
その間、イドンヒョクは不機嫌そうにいつもの席に座っていて、他はうろうろしたり、私とチソンのやり取りをただ黙って見てたりしていた。
「――終わった？」
「終わったけど……」
ちょうど終わったタイミングで、イジェノが口を開く。
「えっと、何用？」
すると彼は一瞬眼を見開く。が、すぐにまたにこっと笑い、イドンヒョク達に「……なんだっけ？」と問いかけた。
「俺がチソンに付いて行くって言ったら、お前らが付いてきたんだろ」
明らかにムスッとしているイドンヒョク。
「ドンヒョガ、なんでそんなに不機嫌なんだよ」
そんなイドンヒョクの頬を、ファンロンジュンは楽しそうに突く。イドンヒョクはというと「不機嫌じゃねえよ」と手を払い除けた。
「あーもう、お前ら行けよ」
「なんでお前が帰そうとすんだよ」
「いいから早く行けよ。Aちゃんが困ってるだろ」
「え、Aさん困ってるの？！」
と驚きながらこちらを見るファンロンジュン。驚いた顔が女の子みたいで可愛い。
「えっ？ まあ、困ってる」
「ははっ、困ってるって言っちゃうんだ」
素直に困ってるって伝えれば、さらにイジェノは笑った。
「ほら、Aちゃん困ってるって、言ってんだから行けよ」
「……さっきからなんでドンヒョクがAさんを気にかけてんの？」
「えっ、それは……」
ナジェミンのひと言に固まるイドンヒョク。
「Aさんと仲良いの？」
「……仲良いよ」
少し俯いて、口をとがらせ不服そうに答えるドンヒョク。照れているようにも見えて私まで恥ずかしくなる。
「えっそうだったの？」
今度はナジェミンが眼を見開いた。
なんか忙しいね、この子達。
「そうだよ悪いかよ」
「えー！ 接点なさそうだったのに！」
「いつの間に？！」
「意外！ なんで俺たちに言わないわけ？」
イドンヒョクが認めると一斉に囃し立てるコンゴンズ。
あまりの騒がしさに私は相手にするのをやめて携帯をいじる。
「えっ、じゃあヒョンとヌナが付き合ってるって噂本当だったの？！」
そのひと言で、全員の注目を浴びるチョンロ。
本人は「まずいこと言っちゃった？」なんて顔がひきつってて。
とりあえず、この空気どうしてくれる。
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作者名：砂糖と塩 | 作成日時：2023年5月18日 8時
