SUMM3R SUN (ページ15)

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　放課後も、なんとなく文化祭準備の空気になってきた気がする。もうすぐ夏休みだし、休み終わったらすぐに文化祭だもんね。ま、その前に期末テストがあるんだけどね。

　文芸部は特に出店とか出し物はしないが、毎年創作合同誌を出すのが恒例になってる。
　事前に部長とまとめた合同誌の要項と締切の資料をまとめる。
　部長も相当気まぐれで、いたりいなかったりする。

「今年もこの時期が来たかあ」

　去年作ったものも配布するからそれの準備もしないと。
　一年で一番忙しいかも。

「チソンも挑戦してみたいって言ってたし、早めに要項渡してあげよ」

　掛け持ち部員の1人――パクチソンは、バスケ部と兼部しているタフな子。カトクで、渡したいものがあるから第二図書室来てとメッセージを送る。

「あれ……去年のどこやった？」

　参考用にと渡すつもりの去年の合同誌を探すも、見当たらない。

「たしか、この辺に……」

　第二図書室の奥には基本的には立ち入り禁止の書庫がある。が、実際は貸出不可の本の保管というよりかは文芸部の倉庫になっている。

「あったー！」

　見つけたと同時に図書室の入口が開く音がして、チソンが来たんだと気づく。なんか、賑やかだからチョンロも来たのかな？
　チソンの友人である、ジョンチョンロもバスケ部の子で、部員ではないがチソンと度々遊びに来る。

「チソン、今年の文芸部の──」

　書庫から出ると、チョンロどころかコンゴンズ勢揃いして図書室の入口に立っていた。

「えっと……チソンこれは一体どういう……？」

　困ったような顔をしているチソンに、面白くてしょうがないって笑っているチョンロ。なんかニコニコしているイジェノ、「ここが第二図書室かあ」なんてあたりを見渡しているファンロンジュンとナジェミン。

「ヌナ、ごめんなさい……みんな来るって言い出しちゃって」
　
　そしてイドンヒョクは、すごく不機嫌に見えるんだけど。