変化と先輩 ページ23
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先輩がパワーアップした。
付き合うようになって、それまでのイメージを覆すぐらい彼氏としての百点だった先輩が、本音を伝えてからさらにパワーアップした。
例えば、今までも教室に着いたらすぐ「また後でね〜」と去っていったのに、
「えっと……先輩？」
「ん？ まだ時間平気だろ？」
「そうなんですけど……」
「じゃあもうちょっと話そ」
「は、はあ……」
時間ギリギリまでいるようになったり。
お昼休み以外来ることなかったのに、
「Aちゃんいる？」
「えっドンヒョク先輩？ どうしたんですか」
「移動教室で近くまで来たから、来ちゃった」
「来ちゃったって……」
「そ、来ちゃった」
と隙あらば会いに来てくれるようになったし、放課後も部活がある時は来ることがなかったのに、始まるちょっとした時間も私に使うようになった。
「へチャニヒョンどうしたの？」
怪訝な顔するちぃ。
「私にもわかんない……」
「んー……なんか本気出すって言ってたよ」
スマホの画面から視線を逸らすことなく言うロロ。チラッと画面を覗くとバスケの試合の動画が付いてた。
「えっ、ヒョン遂に？」
「うん遂に」
「え、何が？ 何が遂になの？」
私だけがついていけてなくて、ふたりに説明を求めるもただ、ため息をされるだけ。
「Aちゃん、すんごい疎いもんね」
「ね〜」
「え、ふたりは分かってんの？」
「ん〜、普通なら勘づくと思うけど」
明らかに困惑してるちぃ。
「しょうがないよ、Aは花より団子だもんね」
「なにそれ、なんかすっごい馬鹿にされてるよね」
「してないしてない」
キャハハッと笑うロロ。「そこがAの良いところであり、ダメなところだけど」
「なーんか、人の彼女と楽しそうだなあ」
噂をすればなんとやら。ホームルームが終わった先輩がいつの間にか来ていた。
「ヒョンやめてよ、こいつとはなんもないんだから」
「分かってるよ」
先輩が本気出すってなんのことなんだろうと、じっと顔を見ていたら目が合う。
「Aちゃん、今日待てる？」
「え、はい、大丈夫です。今日委員会もあるし」
先輩が以前よりもマメに来るようになったことで、前はそさくさ帰っていたのが、断りづらくなって帰りも一緒になることが増えた。
でもそれは不思議と苦になる変化じゃないなと思った。
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砂糖と塩(プロフ) - なゆさん» ありがとうございます🥲！ 楽しみにして下さってるのに更新止まっててすいません。近々更新するようにします🙇♀️ (8月1日 11時) (
レス) id: ef344ed631 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 本当に面白すぎですしリアコすぎます。続き待ってます (7月31日 23時) (レス) @page29 id: 89839acb23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖と塩 | 作成日時：2022年9月20日 20時
