デート前日と先輩 ページ14
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「ロロ！ ちぃ！ 助けて！ 先輩とデートすることになったの！」
掃除の時間、真面目に掃除をするふたりを捕まえる。
「ちょっと……僕、窓拭きしないといけないんだけと……」
不服そうなちぃ。
「手を動かしながらでも、できるじゃん」
「そうだけど……」
「で、何？ ヒョンとデート？」
「そうなのロロ……どうしよう」
「別に彼氏彼女なんだから、どうもこうもなくない？」
すい〜っと廊下にモップ掛けしていくロロ。
「だって……デートするとは思わなかったんだもん」
「もう付き合ってるんだし、デートくらいすると思うけど……なんだったらそれ以上のこととかも……」
すると、少し顔を赤くするちぃ。
「そ、それ以上って……？」
「き、きすとか……」
「きすぅー？！ 私ドンヒョク先輩とキスするの！？」
「ちょっと、ちょっと落ち着きなよ。別に今度のデートでヘチャニヒョンがキスするぞ！ って宣言してるわけじゃないだろ？」
「あ、そ、そっか」
「ヒョンだってそんながっついてる人じゃないから、その辺はAのペースに合わせてくれるって」
「そうだよね……もう、ちぃびっくりさせないでよ」
「勝手にびっくりしたのはAちゃんでしょ」
「で、何をどうしようって？」
ロロは動かしていた手を止め、モップの柄に顎を乗せる。
「えっと……どういう格好で行けばいいかな……」
ロロとちぃは顔を見合せて目をぱちくりさせてる。
「なんだ、ちゃんと行くんだ」
「人をなんだと？」
「てっきり行くこと自体を迷ってるのかなって思ってた」
良かった良かったと頷くふたり。
「それは行くよ〜……先輩たちの前で約束しちゃったし」
「ふーん」
「で、洋服どうしよう……！」
「んー……どこ行くの？」
「それが先輩が内緒って」
「じゃあ、スニーカーに適当に合わせたら？」
「チソン、ナイス。それでいいんじゃない？ どうせ歩くだろうし」
「って、ロロそろそろ行かないと部活！」
「あ、マジだ」
教室の時計を見て慌てるふたり。
「えっ行くの？！ 靴しか決まってない……」
「ごめーん！ ヒョン達に怒られるから行くね」
すると、そさくさと部活に行ってしまったロロとちぃ。
「逃げたな……」
しょうがない……私もバイトあるし帰ろ。
いつも通り裏門から出る。相変わらず人は少ない。
ひとり悩みながら歩いていると、ふと視線を感じて振り帰るも、誰もいない。
「なんだろ……？ 気のせいかな？」
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砂糖と塩(プロフ) - なゆさん» ありがとうございます🥲！ 楽しみにして下さってるのに更新止まっててすいません。近々更新するようにします🙇♀️ (8月1日 11時) (
レス) id: ef344ed631 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 本当に面白すぎですしリアコすぎます。続き待ってます (7月31日 23時) (レス) @page29 id: 89839acb23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖と塩 | 作成日時：2022年9月20日 20時
