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志摩side
『・・・藍？』
恐る恐る言うAにニコッと笑いかけ、伊吹は俺の方を見た。
伊｢聞いた？聞いた？Aちゃん''藍''って呼んだよ？しーまっ｣
ドヤ顔をしながら言うが、調子に乗らないように呆れた顔で睨みつけた。
まだ何か言っている伊吹を他所に隣でうどんを茹でる陣馬さんの近くに寄る。
志「あいつマジでただのヤンキーですよ。しかもマウントを取らないと死ぬ病です」
陣「そんなやつは簡単だ。マウントを取り返せ！」
そう言い切る陣馬さん。
志「そんな不毛な争いが1番嫌なんですよ」
陣「単純馬鹿で良かったじゃないか」
志「ただのバカが1番恐ろしいんです」
陣「隊長はお前に一任すると言った」
志「え？」
陣馬さんがこちらに向き直り、真面目な顔をした。
陣「伊吹が機捜でやっていけるか。無理なら、秋までに奥多摩に戻す」
志「僕の判断でいいんですか？」
陣「あぁ、隊長はお前の目を買っている」
その時、タイマーが鳴って会話は中断。
陣「よーし！出来たぞ！！」
そう言って陣馬さんが窓からうどんを湯切りした。
志｢ちょっ、こんな所から湯切りしていいんですか？｣
『うわぁぁ！久しぶりに陣馬さんのうどん！』
陣「おぅ！A、どんと食え！これがここの名物機捜うどんだ」
窓から湯切りする陣馬さんに、仕事は出来るがどこか堅い九重、全く何考えているのかわからない伊吹。
そして、
『志摩！早く食べようよ！！』
箸を持ちながら笑顔で俺を呼ぶA。
この4人と隊長と俺。
・・・かなり先が思いやられるな。
そんなことを考えながらAの隣に座る、座ろうとした。
伊｢ちょっと何志摩！Aちゃんの隣は俺っ｣
伊吹に突き飛ばされそうになり、その手をかわす。
陣｢やめとけ伊吹｣
『ダメ！うどん食べる時はかず・・・志摩が隣なの』
その言葉に頬が緩んだのは、俺をじっと見ていた九重とだけの秘密だと思う。
終わり
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なべ(プロフ) - 瑠璃さん» ご指摘ありがとうございます！これからも誤字脱字ございましたらご指摘よろしくお願いしますmなるべく早く更新出来るように頑張ります！ (2020年8月15日 13時) (
レス) id: f19b1505d1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 陣馬さんの字が神馬になってます。更新、これから楽しみです。 (2020年8月15日 13時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なべ | 作成日時：2020年8月14日 19時
