でっかい愛 (ページ2)

今日:13 hit、昨日:17 hit、合計:9,622 hit

episode.2〈僕のパパは……〉ページ2

紫side

今日はAと釣りに来とる。
そりゃぁ、楽しそうに釣れた魚を見るから連れてきて良かったなぁって。

『たかくん！このおしゃかなさんっ、おめめきれい！』

「ふふっ、せやな！」

おじさん「お、ボウズ、魚好きか？」

突然隣のおじさんに話しかけられてビクリッと跳ね上がるA。この子極度の人見知りみたいやねん…笑

おじさん「いきなり話し掛けてごめんな？笑」

『………おじさん、おしゃかな、しゅき？』

おじさん「おう！好きやで！」

『たかくんっ、ぼく、おしゃかなさんしゅき！』

「ほんま？それはお魚さんも喜ぶと思うで！」

おじさん「お父ちゃんか？」

「あ、どうも。でも俺親じゃ……」

『うん！ぼくのぱぱ！』

「…………！！」

パパって言われた事も嬉しいけど、
それを自分から言ってくれたのが更に嬉しくて………

おじさん「おぉ！そうか！お前のお父ちゃんイケメンやな！」

ガハハッて豪快に笑うおじさん。

『うん！でもね、ぼくのぱぱは、ひとりじゃないの！』

おじさん「どういう事だ…？」

『あのね、じゅんくんと、たかくんと、あっくん！あとね、だいちゃんと、ともくんと、りゅうと、のんちゃん！みんなやさしくてしゅきなの！』

おじさん「そうなんか！僕は沢山愛されてるんやな！」

『うん！…………たかくん、ぼくのだからね、？』

おじさん「ははっ！取らへんよ！にぃちゃん愛されてんね」

「え、あ、はい…！！」

おじさんが離れてからまた、
2.3匹釣って家に帰ることにした。

「んな、A。俺はAのお父さんなん？」

『うん！おとーしゃんだよ！』
______________________________
「………ってことがあってん！」

橙「あかん…涙腺ガバガバや、」

青「でも…いつか本当のこと教えなあかんのやろ、？」

黄「そうなるな…。」

桃「Aなら、大丈夫やと思う。だって俺らの息子やで？そんな簡単にやられへん！」

緑「うん……そうやな！」

赤「これからもいっぱい笑って、いっぱい遊んで、いっぱい怒られて……そうやって俺らもAも色々学んだらええと思う。例え、他の家と違くても俺らは俺らの形があんねんからさ」

「うんうん。そうやな」