その先へ【WEST】

甘えなよ ページ17

桃side




「優翔、おはよぉ」




『おはよー』




そっけない…！！
最近ずっと素っ気ないねん！この子！




「お兄さぁーん、お疲れですかぁ」




『………んー、』




もう、敗れそうやねんけど……(´；ω；｀)




『だいじょーぶ』




あ、これ、大丈夫ちゃう。
優翔は大丈夫じゃなくなると、口癖みたいに"大丈夫"って言い始めるから。ほんまに大丈夫の時は"へーき！へーき！"って言うねん。多分本人は気付いてへんけど、




「ほら、おいで」




『なに？笑』




「あーもう！無理して笑わんで！約束したやん！"俺らの前では素でいる"って」




『………もう分からへんもん、』




デビューして数ヶ月した頃、優翔が精神的に来ちゃってん。あの時はほんま焦った、

それで、その時に俺と優翔で約束してん。
"俺らの前では素直でありのままで居る"って。じゃないと優翔が消えちゃいそうやってん。

俺ら少しでもあの子の捌け口になってあげたいから。




『甘えたいけど甘えたくない、』




「優翔、ほらぎゅーってしよ？」




『…………のぞむ、』




「おん。泣いてもええ、沢山泣きや。何時間でも胸貸したるわ」




俺の胸に頭をぐりぐりしてくる優翔。




『わかんない、おれ、うえすとでいたい、』




「…………おん、」




『ずっと、うえすと、』




ちょっと前までは鮮明に見えていた未来も、今では簡単に崩れかねない。俺らWESTがバラバラになる可能性も無きにしも非ずやし、

でも、俺らはずっとジャニーズWESTで居たい。




『俺の夢、』




みんなで話し合った時、
"全員の夢が叶うまではWESTで居よう"って決めた。




『ずっとWESTで居る。これが夢、』




優翔の表情は分からへんけど、声は震えてた。




「それが優翔の夢なら叶うまで一緒や」




優翔の夢は"叶う"って表現じゃないかも知らんけど、
メンバーのひとりが望むなら俺らはWESTで居たい。

似てないふたり【コメント欄】→←神ちゃんには勝てません。

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