第三者視点 ページ12
＊
｢フー…｣
キャッキャウフフしてる男3人と美女を遠巻きに見ながら、お気に入りのタバコをふかす。
｢君は入っていかないのかい？鬱君」
｢ビックリしたあ…何やグルちゃん。いつから見てたの」
｢タバコに火を付けたあたりから」
｢マジかよ結構前じゃねえか」
危うく、咥えていたタバコを落とすところだった。気配に敏感でもない限り、背後から急に声掛けられたら誰だって吃驚する。
｢吸い終わったら混ざりに行くのかと思って待ってたんだが、吸い終わる気配がなくてね。声掛けちゃった」
｢僕にもたまには仲間が楽しそうにしてるのを外から見てたいって思う時もあるんすよ」
｢なるほど。俺はてっきり、何か考え込んでいるのかと」
どうやらこの男には筒抜けだったらしい。まあ僕がわかりやすかっただけなのかもしれないけど。
｢…もし僕が考え込んでたらグルちゃんは聞いてくれたりするの？」
｢俺がそう判断すれば聞く可能性は0ではないゾ」
｢ほぼないじゃんそれ」
｢なんだ、遠慮しなくていいゾ?いいから言ってみろ、元カノの事とか元カノの事とか。｣←
｢いや一択やん｣
別に昔の女がどうとかではない。
｢――気になるか、彼女が。｣
｢……そう言うグルちゃんはどうなの｣
半分は正解。
今まで出会ってきた女にはないものを、僕にないものを彼女は持っていた。媚も売らなければ色目も使わない。
――けど、惹かれるのだ。彼女という“存在”に。
別に惚れた腫れただとかじゃない。まあ美人だし、お近づきになれるんだったらそれこそ大歓迎やけど。
何が切っ掛けになるか分からんしな!←
｢さあな。少なくとも、そこら辺にいる一般人ではないとは思ってるゾ｣
｢…僕もそう思う｣
彼女といい僕といい、この世界のイレギュラーである事には変わりないのだ。
買ったばかりの本を読むのと同じように、結末は最後までわからない。
だから、答えは未だ出せそうにない。
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うゅ - いつまでも更新待ってます！ (2019年7月6日 2時) (
レス) id: cb2d6bad92 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - もふまる。さん» ありがとうございます！好きなものの組み合わせは最高ですよね！ (2019年6月13日 1時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
もふまる。(プロフ) - わぁお。好きなもの×好きなものは最高だな。続き待ってます！ (2019年6月13日 1時) (レス) id: 3071cca8f8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - うゅさん» ありがとうございます…!!ようやく初コメが!!((好みだと思って下さって本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2019年3月24日 14時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
うゅ - 初コメ失礼します! こういうのめちゃくちゃ好みです! 更新がんばってください！ (2019年3月24日 13時) (レス) id: 147b122877 (このIDを非表示/違反報告)
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