失敗作が集う場所【にじさんじ】 (ページ23)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:1,934 hit

. ページ23

「黛先輩さ。私が死んだら、私の分までライバーとして生きてよ。」

黛灰「？」

「私のお願い、叶えて。最低でも三年ね。」

とても寒い冬の日でした。雪が降り積もり、目の前に広がるのは車一台ない静かな純白世界。

不破湊「あれ？寝てた？」

加賀美ハヤト「なんでですか......」

静かだから、嫌でも聞こえたんです。
カチャカチャと何かをいじる音、それからトリガーに指をかけた音が。最近は案件でFPSゲームをやってたから、銃関連の音が妙に分かっていまして。
そんな自分を強く恨みました。分かってるくせに、分かってたくせに、そんなはずはないと目を逸らした自分を恨みました。

自分にできたのは、いつまで経っても本社に来ようとしない二人の姿を再確認するぐらい。Aさんは黛さんに向かって、笑顔でピースをしてましたね。

「私、恨みを買ッ」

彼女はピースをしたまま死にました。

彼女を恨んでいた男に、拳銃で撃たれて。

黛灰「あ............ぁ？」