one more chance【御幸一也】 (ページ10)

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亮介「どう？調子は」

亮さんはいつもの笑み？を浮かべていた。

御幸「何とかやってるって感じです。うまく行かないことの方が多いけど」

亮介「ふーん。まあ、野球もそうだけど、もうひとつの方もがんばりなよ」

御幸「えっ」

亮さんの言っている「もうひとつの方」って、まさか···

御幸「亮さんそれって···」

亮介「今日はここまでだよ。また会ったら教えてあげる。ていうか俺はいつも近くにいるんだけどね」

亮さんは意味深な言葉を残して歩いていった。

今回のタイムリープ、もしかして亮さんも何か関わってんのか···？

沢村「御幸センパイ！！遅いっスよ！」

ブルペンの方から沢村が迎えにきた。

御幸「あぁ、わりぃな」

沢村「全く誠意が感じられませんな！！だいたい、キャプテンなんだから·····」

沢村がとなりで何か言っているみたいだが、俺の心の中はそれどころではなく、さっきの亮さんとの会話が頭の中をグルグル巡っていた。