7 ページ7
A「御幸君、おはよ。いつも早いね」
七瀬はいつも時間ギリギリに学校に来る。
遅刻しそうなわりには余裕の表情で、自分だけの世界を持っているって感じだ。
御幸「おはよ。そりゃ敷地内に住んでるからな」
A「ははっ、そうだね」
前の席に座って、俺の方を見ながら笑う七瀬は本当にかわいくて、綺麗で、いつも見とれしまう。
こんな日が、毎日続くと思っていたのに。
ピピピ···
御幸「ん...朝か...」
アイマスクで真っ暗な視界の中、手探りで目覚まし時計を止めた。
いい夢見てたのに···
もう一度目を閉じれば、あの夢の続きが見れるのかな。
そう思って一度アイマスクに添えた手を降ろした。
「先輩、結構時間ヤバイですよ」
御幸「···まじ?」
同室の後輩に声をかけられて、俺はため息をつきながら重たい体を起こした。
監督「昼食を済ませたら13時から内野と外野に別れてノック!その後ケースバッティングを行うからピッチャー陣は肩を作っておくように!」
「「「はい!」」」
一度やったことをまたやるのも結構ストレスだな···
沢村「キャップ、やっぱり様子が変ですけど大丈夫なんスか?」
倉持「まぁ、昨日よりは元気みてーだけど、全体的に暗いよな」
御幸「あー...なんか、夢見てたんだけど結構リアルだったからさ!俺も疲れたまってんのかなー!ははっ」
沢村「ならいいんスけど...」
こいつらの俺を見る目が変わっていく気がして、とりあえず誤魔化した。
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アンズ(プロフ) - うわぁぁあ……切ねぇ…… (2022年2月3日 23時) (レス) @page20 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Sone | 作成日時:2021年7月6日 22時