one more chance【御幸一也】 (ページ4)

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今日は始業式のはずだった。

最初はドッキリかと思ったけど、監督から聞いたメニューは1日練習用のものだったからおそらく本当だろう。

何でこんなことになったのか考えた時、昨日の夜のことを思い出した。

御幸「まさか、流れ星・・・？」

流れ星が流れた時に願い事を言うと叶えてくれるって言うよな。

いやでも3回言ってないし、普通に途中で消えたしな・・・

でも、それしか思い浮かばない。

だけど何で今日なんだ？初日とかキリのいい日の方がわかりやすいのに・・・

俺は一度やった練習をまた同じようにこなした。

沢村「御幸せんぱ〜い。一緒に来てくださいよー」

御幸「ん？どこに」

練習が終わった後沢村が話しかけてきた。

そうだ、それで課題を学校に忘れたから一緒に取りに来て欲しいって言われて・・・

沢村「夏休みの課題教室に置いてきちゃったんですよ〜。もう暗くなってきて怖いから一緒に来てくださいよ〜」

御幸「えー、嫌だ・・・」

待てよ。この前は面倒くさくて行かなかったんだ。

そして俺の代わりに倉持が行って、

倉持『そーいや七瀬に会ったぜ！悪かったな！ヒャハ！』

って言われてちょっとショックを受けたんだった。

御幸「・・・わかった。ちゃんとアイシングしてからな」

沢村「あざス！すぐ冷やしてきます！」

俺はその時、なんで今日なのか想像がついた。

このタイムリープは七瀬が関係しているんだ。

御幸「やっぱり、流れ星のおかげなのか？」

よくわからないけど、もう一度もらったこのチャンスを絶対に無駄にはしない。

俺は覚悟を決めて、沢村と学校に向かった。