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晩御飯を終えて、みんなそれぞれの時間を過ごしている。
俺は一人で素振りをしていた。
というか、素振りをするフリをしながらある人を待っていた。
亮介「ちゃんと集中しなよ」
御幸「絶対来ると思ってました」
足音もなく、どこから来たのかもわからないが、俺の後ろに亮さんが立っていた。
亮介「ていうか御幸が呼んだんでしょ」
御幸「ハハッ、そうっスね」
亮さんと向き合うと、いつものように微笑んでいた。
御幸「七瀬のお姉さんだったんですね」
亮介「····そうみたいだね。今日遠くから見てたけど、あのネックレス、あの人もつけてたから」
あのネックレス、タイムリープする前は赤かったはずだけど、今日会ったときは黒かったよな···
亮介「あのネックレスだよ。タイムリープする力があるのは」
御幸「やっぱり···」
亮介「力を使うとネックレスは黒くなる。でも次の人に渡るとまた戻るんだよ。ただ、ひとり一回しか使えないんだ」
御幸「なんで亮さんはそんなに詳しいんですか?」
亮介「あの人が教えてくれたんだよ」
亮さんは微笑んだままだったが、どこか寂しそうだ。
亮介「最初は好奇心だった。俺自身そんな力信じてなかったし」
亮さんはその場に座った。
亮介「座りなよ。全部話してあげるから」
御幸「···はい」
俺は唾をゴクッとのんで、亮さんのとなりに座った。
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アンズ(プロフ) - うわぁぁあ……切ねぇ…… (2022年2月3日 23時) (レス) @page20 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sone | 作成日時:2021年7月6日 22時