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A「わたし、本当はここに残りたい···。御幸くんと一緒に卒業したいよ···」
七瀬の目から涙が流れ頬を伝う。
御幸「七瀬、俺達はまだ子供だから、思い通りにならないことばかりだ。でも、それもあと1年ちょっとだぜ?それだけ我慢すれば今よりもっと自由になるし、いつでも会えるよ」
A「うん···」
俺の手が勝手に動いて七瀬の涙をぬぐった。
七瀬は一瞬ビクッとして、俺も自分自身の行動に驚き、2人とも固まった。
御幸「あ···わ、わりぃ。なんか、勝手に···ははっ」
変な言い訳をしながらさりげなく手を降ろした。
七瀬の表情はちょっと明るくなっていた。
A「ありがと···。御幸くん、私が長野にいっても連絡とってくれる?」
御幸「当たり前だろ!毎日でもメールするよ」
A「ふふっ。ていうか、そろそろスマホに買い換えたら?LINEのほうが楽だよ?」
御幸「····考えとく」
七瀬の笑顔がいつもの笑顔に戻って安心した。
御幸「明日学校来んのか?」
A「うん。制服クリーニングに出してたから、明日返しに行くよ」
御幸「そっか。俺達明日午後から始業式の準備してからオフなんだ。最後に見送るよ」
A「え?ありがと。嬉しい」
明日はついに夏休み最終日。
明日こそ、七瀬に気持ちを伝えるんだ。
でも、その前に····
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アンズ(プロフ) - うわぁぁあ……切ねぇ…… (2022年2月3日 23時) (レス) @page20 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sone | 作成日時:2021年7月6日 22時