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A「そのうちおいしく感じるようになるよ」


御幸「そうかなあ〜」


一也はまた一口飲んでさっきと同じ顔をした。


御幸「ここは個室だからAの好きなように飲んでいいよ。普通に居酒屋だと思っていいからさ」


A「ありがと」


御幸「酒豪に付き合ってやるよ」


A「ふふっ、最後まで付き合ってられるかな?」


出てくる料理も本当においしくて、お酒が進んだ。


結局私一人でボトルを開けてしまった。




A「ふぅ〜、お腹いっぱいだぁ・・」


御幸「じゃあそろそろ行こうか」


A「へ?」


御幸「部屋とってあるから。今日は俺のお願い聞いてよね」


A「あ・・・うん」


ホテルの人に部屋まで案内され、私は一也と腕を組みながらついていった。


「では、失礼します」


バタンとドアが閉まり、急に静かになった。


その途端に一也に壁に押しつけられた。いわゆる壁ドンってやつだ。


御幸「A、二十歳になったらって約束、覚えてるよね」


A「うん、覚えてるよ」


御幸「じゃあ、今日はいいよね?」


一也はネクタイを緩めながら、私の耳元でつぶやいた。


私は一也の背中に手を添えた。


A「うん」


私が返事をすると、降ってくるキスの嵐。


私は酔っていてうまく力が入らず、一也にされるがままだった。


ベットに押し倒されて、一也はメガネを外した。


御幸「A・・・好きだよ」


A「私も、好き」


嬉しそうに微笑む一也の顔が近づいてきて、私も目を閉じる。




ズシリ


A「うっ、重っ」


急に重さを感じて目を開けた。


一也の顔は私の首元にあって、耳元ではスースーと寝息が聞こえる。


A「一也?」


揺らしても叩いても全然起きない。


A「もしかして・・・寝てる?」


渾身の力でひっくり返すと、一也は顔を真っ赤にしてすやすやと眠っている。


きっと緊張が解けて一気に酔いが回ったんだろう。


今日が初めてのお酒だしね・・・。


A「おやすみ」


私も一也の隣に寄り添いながら眠りについた。

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うへ子 - 面白い自分好みの小説です!もっと書いて欲しい(我の願い) (2021年7月1日 20時) (レス) id: 5d1e784f6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sone | 作成日時:2021年6月22日 18時

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