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一也の二十歳の誕生日。


一週間前から一也に「俺の誕生日だけど、俺にエスコートさせて」とお願いされていた。


午前中はお互いに仕事と練習があったから、私が集合場所のホテルに着いたのは夕方6時頃だった。


ホテルは誰もが知っているような有名なところで、私は入り口の前で圧倒されていた。


A「こ、こんなところ来たことないけど、大丈夫かな・・・」


「七瀬A様ですね?こちらにどうぞ」


フロントの人に声をかけられ私は奥の方に案内された。


着いていくと大きい更衣室みたいなところで、女性のスタッフたちが私を待ち構えていた。


「では七瀬様、あとは私たちにお任せください」


A「・・・へ?ひゃぁああ〜!」


そして私はされるがまま、服を着替えさせられメイクをされた。







着慣れないドレスと綺麗なお化粧に、高いヒールを履いて、なんだかシンデレラにでもなった気分だ。


真っ直ぐ歩けるか不安だったから、手を借りながら案内されるところに向かった。


「御幸様はこちらでお待ちですよ」


A「あ、ありがとうございます」


ドアを開けてもらい、中に入るとスーツ姿の一也が座っていた。


私も案内された席に座らせてもらった。


一也は私を見ているけど何も言わない・・・。


A「か、一也?どうしたの・・・?」


御幸「あ、いや・・綺麗すぎて見とれてた」


A「へ・・・?あ、ありがと・・。一也もかっこいいよ」


普段見ないスーツ姿の一也は、この高級ホテルにも似合うくらいかっこいい。


ワインと料理が運ばれてきて、至れり尽くせりで私は戸惑っていた。


でも私の方が年上だし、と思って顔には出さないようにしてるけど・・・


A「一也、お誕生日おめでとう。今日はありがとうね」


御幸「うん。俺のわがままに付き合ってくれてありがとう」


ワインが運ばれてきて、私のグラスに注がれた。


続いて一也のグラスにもワインを注ごうとする。


A「あ、彼は・・」


御幸「いいの。俺、もう二十歳だから」


A「あ、そっか」


ワインが注がれ、2人でグラスを持って乾杯した。


一口飲んでわかる。


このワインは今まで飲んだワインの中で一番高いしおいしい。(酒豪発動)


チラッと一也を見てみると、案の定渋そうな顔をしていた。


A「どう?初めてのお酒は」


御幸「う・・これがおいしいの?ワインってぶどうジュースにアルコールが入ってるもんだと思ってた・・・」

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うへ子 - 面白い自分好みの小説です!もっと書いて欲しい(我の願い) (2021年7月1日 20時) (レス) id: 5d1e784f6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sone | 作成日時:2021年6月22日 18時

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