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俺の好きなおねーさん ページ40

―卒業式―



沢村「う゛っ、み、みゆきせんぱぁい・・・。おっ俺が、青道に入学したいと思ったのは・・・みゆきセンパイに捕ってもらいたかったからですぅ・・・う゛ぅ・・。ありがとう、ございやしたぁ!」


御幸「沢村、気持ちは嬉しいけどその涙と鼻水でグチャグチャの顔のまま抱き着こうとするなよ・・・」


倉持「ヒャハハッ。ていうか沢村、同室の俺に感謝の言葉はねーのかよ!」


沢村「くらもちせんぱぁい・・・・・・・」


御幸「・・・」


倉持「・・・」


沢村「・・・」


倉持「・・・・・なんか言えよ!」



本当にいろいろあった3年間だった。


きっと人生の中でもこんなに楽しくて、辛くて、悩むことはこれから先ないと思う。


春になったら、早く結果を出して親父に恩返ししたい。


まだまだ頑張らねーとな。




後輩たちに見送られて、俺たちは学校を出た。


倉持「おい御幸、あの車・・・」


倉持の指を刺した方を見ると、かっこいい赤いスポーツカーがこっちに向かってきていた。


そーいえば、Aが免許を取ってお父さんから車を受け継いだって言ってたな。


スポーツカーは俺の前で停まった。


A「一也、卒業おめでとう。迎えに来たよ」


御幸「ありがと」


俺は車に荷物を載せて助手席に乗った。


御幸「じゃあな倉持。また会おうぜ」


倉持「ああ。お幸せにな」







A「ちゃんと別れの挨拶は済ませたの?」


御幸「うん。大丈夫」


A「最近の男の子は強いんだねー。私は悲しすぎて朝からずっと泣いてたよ」


御幸「想像できるね」


Aは一昨日大学の卒業式だったらしい。


写真が送られてきたが、全部涙目だった。


大学の卒業式ってそんなに泣く人いねーと思ったんだけど、一番近くにいた。


ほんと、見てておもしれーよな。


御幸「はぁ〜、これで俺も自由か〜。でも、あと2年かー」


A「へ?何が2年?」


御幸「Aとエッ・・」


A「やっぱり言わないで!!!」


御幸「チッ」

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うへ子 - 面白い自分好みの小説です!もっと書いて欲しい(我の願い) (2021年7月1日 20時) (レス) id: 5d1e784f6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sone | 作成日時:2021年6月22日 18時

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