俺の好きなおねーさん ページ30
A『メガネくんプロ野球選手になるんでしょ?そしたら女子アナとか女優とかかわいい女の子たくさん知り合えるし、メガネくんみたいにかっこよかったら選び放題じゃん。私なんて釣り合わないもん・・・』
『メガネくんみたいにかっこよかったら・・・』
今まで「かわいい」としか言われたことなかったから、不安そうなおねーさんには悪いけど嬉しかった。
御幸「ぷっ、おねーさんやっと俺のことかっこいいって言ってくれたね」
A『え?私そんなこと言った?』
御幸「自分で言ったこともう忘れちゃったの?さすが酒豪だな」
A『お褒めの言葉ありがとう』
御幸「褒めてねーよ・・・。でもおねーさん、俺野球選手になってもおねーさん以外の人好きにならないよ。見た目とか職業とかそんなの気にしないし」
A『それ、私がブスってこと?』
御幸「ちげーよ!おねーさんはかわいいよ!」
A『きゃっ』
御幸「この酔っ払いめ・・・」
A『メガネくん、私来年は東京に戻るから・・・そしたら・・前みたいに・・・』
おねーさんの声が急に途切れ途切れになった。
御幸「おねーさん?」
A『前みたいに・・・一緒に・・・』
最後まで言い切る前におねーさんは静かになった。
きっと眠ってしまったんだろう。
御幸「・・・おやすみ、A」
聞こえてないと思うけど、俺は初めておねーさんの名前を呼んだ。
御幸「はぁ〜、電話できて良かった・・・」
電話を切った後、俺は緊張が解けてベンチに座った。
突き放されたらどうしようかと思ったけど、おねーさんと仲直りできて良かった・・・。
倉持「誰だよAって」
気が付くと後ろに倉持が立っていた。
御幸「・・・盗み聞きかよ」
倉持「ジュース買いに来たらお前がいたんだよ。でも、お前帰りのバスん時から変だったし、ミーティング終わったとたんに急いで部屋出て行きやがるし、変だぞ?」
倉持は話しながら俺の隣に座ってきた。
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うへ子 - 面白い自分好みの小説です!もっと書いて欲しい(我の願い) (2021年7月1日 20時) (レス) id: 5d1e784f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sone | 作成日時:2021年6月22日 18時