年下のメガネくん (ページ20)

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ピピピピ・・・

スマホのアラームが鳴って目が覚めた。

起き上がるとズキッと頭が痛くなった。

A「うー。気持ち悪い。飲みすぎた・・・」

またベッドに横になったが今日は1限があったことを思い出し、重たい体を再び起こしベッドから降りた。

A「七世おはよー・・・」

七世「おはよう、頭痛くない？」

A「めちゃくちゃ痛い」

七世「ぷっ、だよね。飲みすぎたわ・・・」

1限は起きてるのか寝てるのかわからない感じだったけど何とか講義を受けた。

七世「ねえ聞いて！今年の春のセンバツなんだけどさ！！」

A「あーまた都のプリンス？」

七世「それは去年の話でしょ？稲実は今年予選で負けちゃって出てこないの」

A「え、稲実負けたの？知らなかった」

七世「あんた私と同じ東京出身なんだから東京の代表くらい知っときなさいよね」

A「で、東京はどこが出るの？」

七世「言って分かるの？青道高校と薬師高校ってところだよ」

七世は机の上に雑誌をバンッと置いた。

七世「みてみて！私の推しは成宮君なんだけど、青道ならこの子だね。このイケメンキャッチャー御幸一也君。ピッチャーの降谷暁君も捨てがたいけどやっぱり御幸君が一番だね。薬師はこの真田君っていうピッチャーがいいよね」

A「御幸、一也・・・？青道高校・・・」

聞き慣れた名前が聞こえて、指をさした写真を見てみると、そこには私の知っているかわいいメガネくんではなく、かっこいいサングラス姿の男子が写っていた。

七世「なに？あんたは御幸君タイプ？こっちに特集されてるよー。御幸君ももうプロのスカウト来てるらしいしね」

七世がページをめくると、メガネくんの大きい写真が載っていた。

A「これが・・メガネくん・・？」

七世「えっ！？メガネくんって御幸君のことだったの！？」

A「なっ！七世なんでその話覚えてるの！？昨日酔っぱらってて覚えてないって・・・」

七世「ごめん・・・覚えてたわ・・・」

A「ちょっとーー！！」