年下のメガネくん (ページ19)

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休みもあったけど東京に戻ることもできず、大学3年生になった。

大学3年ともなると卒論も始まるし、就活の準備もあるし、勉強の難易度も上がるし、

つまずくたびに「なんでこんな勉強してるんだろう」と考えることもあった。

最初はメガネくんのためにって思ってたのに、メガネくんには嫌われちゃったし・・・

いやいや、また東京に戻った時にメガネくんに胸を張って会えるように頑張ろう！

そう思って何とか頑張ってやっていた。

七世「A～！もうオフシーズンだし、今日と明日はトレーニングないから・・・飲み行かない？」

A「えーー・・・・行く♡」

七世「やったぁ！」

お酒も飲めるようになって、七世はいろんなことを話せる大親友になった。

それでも、メガネくんのことは話すことができなかった。

A＆七世「カンパーイ！」

A「あーー、なんでビールってこんなにおいしいの・・・」

七世「だよねー。でも冬は熱燗もいいよね」

A「おっさんじゃん。はぁー。もうすぐクリスマスだけどさ、彼氏いないの私と七世くらいだもんね」

七世「あれ、A彼氏いなかったっけ？」

A「あ、１か月持たなかった。私の生活能力のなさがバレてさ」

七世「ブッ！なにそれ」

A「付き合ったうちに入らないよねー」

七世「それな」

他愛ない話をするのがこんなにも楽しくて、この時間がすごく好きだった。

こんな感覚、久しぶりだなぁ・・・。

A「メガネくん、元気かなぁ」

思わず口に出してしまって、私はハッと口を抑えた。

七世「メガネくん？」

A「あっ、いや、なんでもない！」

七世「教えなさいよ～」

A「えーー」

七世「大丈夫。私今酔ってるから明日には覚えてないよ」

A「・・・ほんと？」

七世「うん！」

A「分かった・・・」

私は七世にメガネくんとの出来事を話した。