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中学1年生、春
新しい制服に身を包み、ルンルン気分でスキップしながら家に帰っていた。
小学生の時はズボンばかり履いていたから、スカートはすごく新鮮だ。
A「ふふふ〜ん♪」
帰り道の河川敷の下にはグラウンドがあって、足を止めて見てみると学校帰りの小学生がサッカーや野球や鬼ごっこなどをしている。
A「(私もつい最近まであっち側だったけど、もう大人だもん)」
子供達を見下ろしながら、私はまた歩き出した。
「あ!おねーさん!ボール取って〜!」
声のした方を見てみると、4人の小学生がこっちを見ていた。
そして、私の足元には野球ボールが転がっている。
どうやら暴投してしまったみたいだ。
私はボールを拾い、投げようとした。
A「行くよー!」
大きく振りかぶった瞬間、強い風が吹いて私のスカートがめくれた。
「おねーさん!パンツ丸見えだ!」
「うわー水玉!」
A「きゃーー!」
私は恥ずかしさのあまり、ボールを投げずにスカートを抑えうずくまった。
「早くボール返せよー!」
「そんなもん見ても嬉しくねーし!」
A「は?・・・・・ふざけんな!」
小学生の言葉にイラッとした私は、ボールを思い切り投げた。
飛んだボールは小学生の頭上を超えていった。
「何すんだよ!くそっ!」
A「うるせー!クソガキども!」
小学生たちは私に文句を言っていたけど、無視して家に帰った。
.
「あー!くそっ!あのパンツ丸見え女め!」
「あんな遠くまで投げやがって・・・一也何笑ってんだよ!」
「ん?ああ、飛んだなーと思って。ハハッ」
「笑うなよ!」
「さ、そんなことより早く試合の続きしようぜ」
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うへ子 - 面白い自分好みの小説です!もっと書いて欲しい(我の願い) (2021年7月1日 20時) (レス) id: 5d1e784f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sone | 作成日時:2021年6月22日 18時