放浪日記No.21(予定変更) ページ25
ベルメール達の所で数日過ごしたA。
貴方『そろそろいくよベルメール姉さん。』
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「もう行くのかい？もう少のんびりしていきなよ。」
貴方『いや…もう十分のんびりしたから。』ﾊﾊﾊ
今二人はミカン畑にいる。ナミとノジコは遊びにいっている。
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「そりゃ残念、Aは次どこにいくんだい？」
貴方『んーっ、偉大なる航路に戻ろうかと思ったけど、一度フーシャ村にいこうと思う。』
ベルメールの問いにAは少し考えてから答えた。
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「へぇ、あっ！この前言ってた麦わら帽子を海賊から預かった少年の所に行くのか。どうして急に予定変えたんだ？」
貴方『何となくだよ、何となく。』
二人の間に一瞬の静寂そして、
貴方『じゃあもういくね。さようならベルメール姉さん。』
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「あぁ…ちょっと待って」
そう言いベルメールはAから少し離れて、ミカン畑からミカンを何個か手に持てるぐらい持ってきた。
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「これ持ってきな！もう何もしてやれないみたいだしさ！」
ミカンをAに差し出すベルメールの表情は少し暗い。
貴方『…ありがとう…』
Aはミカンを受けとる。
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「はぁ……もうっA！」ｷﾞｭｯ
貴方『！!急にどうしたの？』
ベルメールはため息をついたあとAを正面から抱きしめた。
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「私はもうこれから何もできないけど、今は少しだけ手伝ってあげられる。」
貴方『……?』
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「一人で背負い込むなよ。あんたにはまだ沢山助けてくれる人がいるだろ？無理はするな」
貴方『っ!!…ありがとう。じゃあ今だけこのままでいてくれる？』
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「勿論！」
しばらくの間、Aはベルメールの腕の中にいた。そしてー
貴方『ありがとうベルメール姉さん。もうこれで、今は大丈夫。』ﾆｺｯ
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「よかった。」
ーー
Aは静かにココヤシ村を出港した。
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「はぁ…自分では人間嫌いっていってる割には、人との関わりはかなりしてるよな…まぁ性ってやつかな…」
ベルメールは一人Aの船も見えなくなった静な海を見ている。
ﾍﾞﾙﾒｰﾙ「気を付けてねA。あんたの力は世界を揺るがしかねない。今はまだ完全に開花していなくても、政府に見つかれば必ず目をつけてくる……私にはもう何もできないけど…」
ベルメールは最後にもう一度水平線を見てから
帰路についた。
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ralu(プロフ) - 龍帝さんコメントありがとうございます。更新遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年1月11日 18時) (
レス) id: 76b9e4fe3e (このIDを非表示/違反報告)
龍帝 - このお話とても面白いです！更新待ってます(*^^*)頑張って下さい！！ (2016年1月10日 23時) (レス) id: 4311dd57b7 (このIDを非表示/違反報告)
ralu(プロフ) - 鈴猫さんコメントありがとうございます。これからも頑張ります。 (2015年12月31日 17時) (レス) id: 76b9e4fe3e (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 面白かったです！更新頑張ってください！応援しています！ (2015年12月30日 19時) (レス) id: eef44e4f95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ralu | 作成日時：2015年12月11日 0時
