【十二大戦】辰と巳と妹と【断罪兄弟】

お仕事と ページ11

とりあえず、今まであったこと全て話すと助手席でコーヒーを片手に剛保が笑った

「そりゃ災難なことで」
「ほんとに！追いかけ回されて死ぬかと思ったんだから！！」

死ぬまでは言い過ぎだけど、なんて思いつつも長幸に恨めしい視線を送った

「なんだ？愚妹？俺様に恨みがあるような目をしてるけど」
「ご名答じゃないか、賢兄。まるで心を読んだみたいだな」

2人で視線をバチバチさせていると

「あ、ほい、これお前に」
「うっおい！！投げるな！！…って何」

剛保が投げてきたのは激安ジャングルの黄色い袋

中にはウイッグだの色々入っている

「おい、ビックブラザー…まさか？」
「おいおい、ビックブラザーって言われてもどっちかわかんねぇぜ、リトルシスター。そのまさかだ」

サングラスを下にずらしながらミラー越しに不敵な笑みを浮かべて私に言った

「……仕事したくない」
「金は？」
「欲しい」
「なら働け。愚妹」

「てか、何このウィッグと…セーラー…？」
「どこに行くと思う？」
にやにやしながら剛保が聞いてくる

「…できれば健全で安全なところがいいかなぁ…」
「私立の女子校といえば？」
「えー、曙かなぁ…」

私立曙女学院
都内屈指の女学院。
お金持ちやエリートが多く在籍している
曙生という肩書きが欲しいがために全国からも多く受験者がいるほど
そのため受験の倍率はえげつない

「その曙の学園長が援助交際してるってよ。これをネタにして弱み握って金をたかる」
「いつも思うんだけどお前らほんとゲスだな」
まぁ、そんな作戦に加担している私も私だが
「私に援助交際しろって？」
「お前がヤられる前に殺る」

ワオ。ものすごい物騒(白目)


「つーわけでお前は今日から曙生だ！！」
「言葉を返すようで悪いが…曙に入るような頭は生憎持ち合わせてないんだが？」
「安心しろ、金を詰んだ」

ほんと最悪だなこいつら

「んで、これが曙の制服。」
「それと、この金髪ウィッグはなに？」
「お前、目が黄色いだろ？だからもう外国人ってことにしようぜって兄貴が」
英語喋れないんだけど

「生まれは日本で、父ちゃんがアメリカ人ってことで。で、地方から越してきた時に曙に入ることを決意ってことだがOK？リトルシスター」

「ノーだぜ、ビックブラザー。その設定には無理しかねぇぞ、てかまず夏休みだろ」
「曙は夏休みもあるんだと」

勉強に熱心な学校ですね(白目)

終わり ログインすれば
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