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(続きです)
気象病になり易いのか、雨の日は調子を崩す事が多い。酷い日は一日中寝込んでいる事もある。特に雷雨は何かを思い出すらしく、布団に包まって絶対に出てこない。
雪城探偵事務所の設立理由は、ReSTARTシステムに参加している契約者の支援を目的としている。 人に戻りたい契約者も戻りたくない契約者も共に歓迎しており、イレギュラーとなった契約者達が己の正しい選択が出来るようになる為の、ちょっとした休憩スペースになればと思っているらしい。
契約に至る経緯は不明な点も多いが、本人の証言によれば労咳(結核)を患っていた模様。曰く、当時は病名の無い不治の病だったらしい。
契約した事により完治してしまっているので、感染の恐れは皆無。しかし、今でも本人は気にしている様で、長い時間他人を隣に置かない様にしている。
実は紫苑と契約して彼此何百年も経っている。100年だったか200年だったか、もしかしたらもっと年月が経っているかもしれない。
最も古い記憶では、曰く「何となく人をバッサバッサ斬ってた気がする」らしい。恐らく武家に仕えていた人間か、将又人斬りかになるが、どっちにしろ実年齢は確実に100歳を超えている。
代償の一つは無知であるが、これは無知であった月路に“自分の過去にまつわる真実”を伝える為に支払われた物。
月路はこの事に関して一切口を割ろうとしない為、その内容は未だ不明である。
因みに、名前の月路だけが本名らしい。真相は不明。
雪城と言う名字は事務所を設立した際にお世話になった人物から借りた物らしい。
【ボイスサンプル】
「初めまして、雪城探偵事務所の最高責任者、雪城月路です。宜しく御願い致します」
「はぁー、肩苦しいのは好かんな。これが所謂めらんこりっく? って奴かえ? は!? 意味違うんか!」
「ますこっとの狸は可愛いとは思うが、実物はそうでもないよな。正直これが一番残念な所じゃ」
「これが最新の……えーっと、しゅーてぃんぐ? げーむっちゅー奴かのう。ワシに任せば、すこあ一千万は余裕じゃ!」
「待て。お前……それで良いんか。今その選択したら、いつか後悔すんぞ」
【作者からの一言】
癖が強ぇ……。重要な立場を担ってますが、コイツで本当に大丈夫か?
興味のある方は是非お声掛け下さいませ。
【関係】
雪城月路の関係集:詳細
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作者名:十二月三十一日 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年5月5日 12時