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26耳元で ページ30

使者たちはすでに広間の真ん中で跪き、私たちを待っていた。



「…3日、経ったけどAの目は
赤いままだよ」


大王は玉座に腰掛け、使者に向けて言う。




「…私は…あなたたちが言う事は嘘だとは思いません。


でも私は人間。神族ではありません。


…あなたたちは、人違いをしているのではないですか?」




私に似た、誰かと。




「イワイズミさん…」


動揺した様子のヒナタがイワイズミの名を呼ぶ。





「人違い…?いや、そんなのありえない。

確かに彼女は―――」






――――ピシャーン!!


突然、大きな雷鳴が轟いた。




「何…、雷…?」



さっきまで、雲一つない水色の空だったのに。


窓からは、多くの稲妻が空を走る様子が見える。





《……ルよ》





「?

何か言いました?大王」




城の中にまで聞こえる激しい雷が鳴る中で
耳元でハッキリと聞こえた声らしき音。



「え、いや。何も」






《我が娘、エルよ》





「何か声が聞こえるんです。“エル”?」




「!それは神の声です。A様」



私の発言にヒナタが反応する。



「神が、この雷を鳴らしているのです」


「えっ…」


戸惑いを隠せない。


こうしている間も“エル”という名を呼ぶ声が
響いている。


聞き間違えじゃない。はっきり聞こえている。


なのになぜ大王には聞こえないの?

27破片→←25人間



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作品ジャンル:恋愛
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MAGIC(プロフ) - 来世編作って下さい!!!!!! (2019年1月18日 20時) (レス) id: 7088d3da14 (このIDを非表示/違反報告)
MAGIC(プロフ) - めっちゃ感動しました(´;ω;`)めっちゃ涙でたし おいがわさぁーん 素敵なお話でした!これからも頑張ってください。 (2019年1月17日 22時) (レス) id: 7088d3da14 (このIDを非表示/違反報告)
蘭緒@Trombone - 感動しました。最後な近づくにつれて涙腺崩壊(笑)素敵なお話でした。これからも頑張ってください! (2018年1月17日 21時) (レス) id: 0600f4113b (このIDを非表示/違反報告)
朱蘭 - 最後で涙腺が…及川さん大好きです!! (2018年1月4日 17時) (レス) id: 0b13844573 (このIDを非表示/違反報告)
れいる(プロフ) - すごく素敵なお話でした!!もう涙が止まらなかったです!!!これからも頑張って下さい!!!作者登録とお気に入り失礼します!! (2017年12月22日 23時) (レス) id: 20cf36dfdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作者ホームページ:http://www.pixiv.net/member.php?id=2098107  
作成日時:2014年11月21日 18時

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