16私にできること ページ18
「はー会議終わった終わった♪
肩凝ったー。A肩もんでー!」
バン!と大きな音をだして部屋の扉が開いた。
「ビックリした…。
大王、ノックしてくださいって言っているでしょう」
「ん、あぁごめんごめん。
肩もんで♪」
ごめんと思ってないだろうな…。
はぁ、と溜息が漏れる。
「わかりました。ここ座ってください」
私とは違い、大王は仕事が多い。
嫌になるくらいに忙しいのもわかる。
だから、大王への肩揉みは私の日課でもある。
「はぁー、気持ちいい」
「今日はけっこう凝ってますね」
「やっぱりー?最近忙しくて。
嫌になっちゃうよ。もー」
「私にできることがあれば言ってくださいね」
「お?Aちゃんデレ期??」
デレ……、
「そうかもしれません、ね!」
肘でゴリッと思い切り大王の肩に
力を入れる。
「ギャー!!冗談冗談!」
大王は涙目になりながら近くのテーブルを
バンバン叩く。
よっぽど痛かったみたい。
普通の揉み方に戻して、少ししてから
私はさっきの事を話すことにした。
「さっき、カラスノ国の使者が来たんですよ」
「カラスノ…なんでまた」
「私に会いにらしいです」
「え、Aってカラスノに知り合いいたっけ?」
「いいえ」
「なんか変だな…」
顎に手を当て、何かを考え始める大王。
ヘラヘラした表情は完全に消えていた。
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MAGIC(プロフ) - 来世編作って下さい!!!!!! (2019年1月18日 20時) (レス) id: 7088d3da14 (このIDを非表示/違反報告)
MAGIC(プロフ) - めっちゃ感動しました(´;ω;`)めっちゃ涙でたし おいがわさぁーん 素敵なお話でした!これからも頑張ってください。 (2019年1月17日 22時) (レス) id: 7088d3da14 (このIDを非表示/違反報告)
蘭緒@Trombone - 感動しました。最後な近づくにつれて涙腺崩壊(笑)素敵なお話でした。これからも頑張ってください! (2018年1月17日 21時) (レス) id: 0600f4113b (このIDを非表示/違反報告)
朱蘭 - 最後で涙腺が…及川さん大好きです!! (2018年1月4日 17時) (レス) id: 0b13844573 (このIDを非表示/違反報告)
れいる(プロフ) - すごく素敵なお話でした!!もう涙が止まらなかったです!!!これからも頑張って下さい!!!作者登録とお気に入り失礼します!! (2017年12月22日 23時) (レス) id: 20cf36dfdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あお | 作者ホームページ:http://www.pixiv.net/member.php?id=2098107
作成日時:2014年11月21日 18時