An old story-昔の話- ページ6
Aside
「天にぃ、なんで？」
「ここで夜ご飯を食べることになった。陸たちこそ。」
「ここは馴染みですからね。」
「つーか、そこにいんの誰？」
「あ、志万Aです。楽の幼馴染なの。」
「志万って…あの？」
「あーうん、志万グループの一応社長令嬢。まぁでもそれらしくないんだけどね。(笑)」
「確かにAは昔からそれらしくないよな。」
「ちょっと楽ひどい。」
「本当のことだろ？」
「あ、あの…もしかして？」
「恋人じゃないかって言いたいの？」
「て、天にぃ…そんなはっきり…。///」
「あはは、そんなわけないよ。楽はアイドルだし、ファンが恋人でしょ？私は仕事が恋人だからね！」
「ん、まぁ…な。」
「可哀想だね、楽。」
「全くだよ。もっとぐいぐい行かないと。」
「抱かれたい男No.1には見えないね。」
「行けねぇだろ。俺は…。」
TRIGGERの3人が何やら話していた。楽が切なそうな表情を浮かべていたことに、私は気づかなかった。
「でも、確かに昔から楽とは恋人に見られることが多かったなぁ。」
「そうなんですね。」
「うん、私実は身体結構弱くて。ずっと楽が側にいてくれたってのもあるのかな。」
「それって…。」
「りっくんとてんてんみたいだな。」
てんてん…？
「ちょっと、その呼び方やめてくれる？馬鹿みたいに聞こえるでしょ。」
「まぁ、天にぃにはずっと近くにいてもらったかな…。」
「大切な弟の側にいるのは当然でしょ。」
「天にぃ…っ！」
「ねぇねぇ楽。天くんと陸くんって兄弟なの？」
「ああ。世間には公開してないから秘密にしててくれ。」
「わかってるよ。」
「それにしても、天くんの陸くんを見る目、凄く優しい。本当に大切で、大好きなんだね。」
「なんだかんだいってブラコンだからね。」
「悪い？」
「悪いなんて言ってねぇだろ…。」
「oh…それにしても、楽さん羨ましいです。こんな美しいGirlが幼馴染だとは…。」
「だから恋人の一人も出来なかったんじゃない？」
「え、もしかして私のせい？」
「ちげぇよ。ただ俺は…っ！」
「俺は？」
「なんでもねぇ。」
「言っちゃえばよかったのに。」
「まぁまぁ。楽もその辺にしなよ。」
楽、何を言おうとしてたんだろう。
長い付き合いではあるけど、あんな顔…知らない。
私の知らない楽を見た気がする。
……何故か胸が痛んだ。
それがどんな感情なのか、私にはわからない。
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釉月(プロフ) - あやかさん» 誰になるか楽しみにしててくださいね！読んでくださってありがとうございます！ (2017年11月6日 21時) (
レス) id: 9b5d640996 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 誰が好きなのかすごい気になるね (2017年10月31日 22時) (レス) id: 90d3cfd55f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：釉月-ゆづき- | 作成日時：2017年10月31日 21時
