第六話、引き篭りの運動壊滅的少女（自称） ページ8
……緊急事態発生。
急募、転移魔法が使える方。
マレウス様が来てくれないと大変なことになる。
…何があったかと言うと、
レオナさんが帰った後の二人目の訪問者が。
「やっほ〜♡エンゼルちゃ〜ん」
「フロイド…さん…」
「って、えぇ〜？ 逃げないでよ〜 ヒドイなぁ〜」
と、これだけのやりとりを見たらわかるだろう。
A自身も別にフロイド・リーチが嫌いな訳ではない。
逃げたが、嫌いではない。
イタズラとか沢山されるけど、たまに見せる可愛いところが好きなんだと思う。
だから“まだ”嫌いではない、だから、これから嫌いになる可能性は一応ある。
というのも彼は基本誰にも絡みに行くが、その中でもAの元によく来るのだ。
なんだろう。私が他人と会話をしているのを見たら急に不機嫌になる時もある。
…一言で言うならば『独占欲が強い』だろうか。
多分私が抱いてるのは…ただ単に怖い、という恐怖の感情。
…彼が私に付けたエンゼルちゃんという渾名はエンゼルフィッシュから取っているらしい。
…ウツボの人魚である彼だが、調べるとエンゼルフィッシュも食べることがあると。
これを知ったときにも彼に対する警戒心が上がった気がする。
と、長々と話すことになったが、この後、恐怖の鬼ごっこが始まった。
制限時間はなし。終了条件も今のところなし。
捕まったら何をされるかわからない。
さらに身長差もおかしいため気を抜くと一瞬で追いつかれる。
不幸中の幸いか、レオナさんが来た時から空間は変えていない。
つまりジャングルのような森の中での鬼ごっこ。
そのため隠れる場所は無限にあるのだ。
「はぁ……っ……ぁ…」
まだ数分しか経っていないだろうに息が乱れてきた。
「これって鬼ごっこだよねぇ？ でーも、エンゼルちゃんは遅いからすぐ捕まっちゃうね？」
一旦息を整える為に茂みに隠れたが、そう遠くないところから彼の声が聞こえて焦る。
きっと、今立ったら気付かれる
どうする？
逃げたら、足が速ければ勝てる。
だが私はどうだ？ 引き篭りの運動壊滅的少女だぞ？
秒で捕まるのは誰にだってわかるはずだろう。
隠れてる方がバレなかったりするか？
あまりにも対処法が思いつかなさすぎて更に焦る。
でもその無駄な時間でも鬼はずっと探してるんだよ。
ほら
「あ〜〜♡ エンゼルちゃん、み〜っけ♪
__何でバレてないって思ったの？」
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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