第二話、エメラルドグリーンの瞳の彼 ページ4
「レオナさん、レオナさん。学園長帰りましたが、起きてます？」
学園長が帰ったのを確認し、勉強を放り出してハンモックに歩み寄る。
ジッと彼の顔を見ていると、ピクピクと彼の耳が動いた。
これは完全に起きてるなと思ってクスクスッと小さく笑っていると、彼の目が開く。
瞼に隠れていたエメラルドグリーンの瞳がとても綺麗。
でもAの嬉しい感じとは裏腹に彼は少し不機嫌らしい。
「チッ……気付いてたのかよ」
「そりゃ気付きます。ああ、まだ寝ていてもかまいま…せ………？？」
そう言って体を起こす彼を止めかけた。
いや、止め無くてもよかったんだが。
理由があって。
「あー……ハンモックって起き上がりにくいですよね」
そうは言うが笑いを耐え切れてない。
「うるせぇ……あとこっち見てんな。それと笑ってんじゃねぇ」
ハンモックは確かに起き上がりにくい。
過去に自分自身が嵌ってしまい抜け出すのにとても時間がかかったことがある。
でも彼も今回それに嵌ってしまい、起き上がれないことに驚いた今現在。
「ふふっ…すみません…レオナさんにもそんなところがあるんだと知って思わず」
そう言って笑いながら机へ戻る。
「お前……そんなところって何だ？」
椅子に座り、ペンを持ったときに急に聞かれた。
内心ギクリとしたが顔には出さない。
気付くと彼がこっちを見つめていた。
ええと、と考える仕草をしてから一つ思いついたが、言ったら嫌がられると思う、多分。
「…ふふっ…秘密です」
口に人差し指を当て、彼の方を見ながら笑う。
きっと感情のある笑顔。
もう二十歳の彼に可愛いだなんて言ったら絶対嫌がられるよね？
「…結局諦めたんですか？」
「っるせぇな。まだ寝るだけだ」
まだ機嫌が悪そうな彼も少し可愛らしい。
ほんの少し口の端が上がっていることに気付いていないが改めて問題集に向き合う。
その様子を見たレオナ様。
何笑ってんだこいつなどと考える。
が、途中で何かに気づいたように小さくあ、と言うも
運がいいのか悪いのかAには聞こえていないらしかった。
すると先程とは打って変わって余裕そうな表情になって、彼女に言う。
「おい、A。ちょっとこっち来い」
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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