第十七話、ごもっとも ページ19
色々と捏造してます…すみません…
「聞きたいことがあるんだけど」
「何でしょうか？」
「アンタ何でその服なの？ 普通はメイド服とかでしょ？」
「ですよね…あの双子さんたちもスーツみたいな服装ですし」
昨日もそう思い、発注したアズールに聞いてみた。
しかし、貴女に人魚姫になって頂きたいのですよ、と言われただけ。
いまいちよくわからない。
それを話すと、ヴィルは頼んでいた飲み物を優雅に飲み、少し考える仕草をした後、
改めてAの服を見て何かに気付いたように言った。
「その服念のために聞くけど…カラーは？」
「ええと、アリエルグリーンだと思います」
魔法薬学で『この色になるまで混ぜろ』という指定があるため
ほかの生徒よりは覚えている自信がある。
と言ってもヴィル程ではないが。
今聞かれたのもカフェ自体が暗くてよくわからなかっただけだろう。
「なるほどね…ってアンタ気付いてないの？」
Aの未だにはっきりとしない表情を見て眉間に皺を寄せるヴィル。
そう言われても分からずに首を傾げるA。
「ほんっとに下らないことは沢山知ってるのに基礎的なことは知らないのね」
「すみません…」
うう、と頭を掻きながら頭を下げる。
そのせいで髪が少し肩から垂れる。
「アリエルグリーンってのは『グレート・セブン』の一人の、
海の魔女が助けた、人魚の名前からとってるのよ。
その人魚のヒレの色がその色。アンタ、魔法史全くしてないでしょ」
「うう…明日から頑張ります…」
「そういう人はいつまで経ってもやらない。今日中に勉強しなさい」
グサグサとと痛いところを突かれる。
弱弱しく返事をしてはぁ、とため息をつく。
その時に無意識に下を向いてしまったのか、また銀の髪の毛が肩から垂れる。
あ。
あのことに気付いた時にはもう遅く、ヴィルの指先がそれに触れた。
「…"誰"のかしら？」
いつの間にか付けられていた痕に触れる。
首筋を急に触られたせいで体が跳ねたが声は抑えた。
ちょ、ちょっと待って下さいヴィル様、これには訳がありまして。
などと流石に口には出せなかったが、無理とはわかりながらも言い訳をする。
「ははは…ただの虫刺さ＿＿」
「虫刺されだったら腫れるはずよ？」
「」
…ごもっともです。
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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