第十五話、全部商業のためだったり ページ17
「えっ……」
慌てて鏡に寄ってそれを近くで見る。
紅い痕。
キスマークと言われるもの。
まぁ、ただの内出……何でもない。
……いつの間に？
誰かなんて、一人しかいない。
「レオナ…さん…」
小声で一人呟く。
多分、いや絶対に寝ている間につけられたものだ。
首の後ろ、頸の近くに付けられるほど、近く接近した人はいない。
それも今日中に。
「ねぇ〜まだ〜？」
髪の毛で隠そうにも動いたら髪も揺れる筈だし、きっとバレる。
運悪く何も持たずに来てしまった為絆創膏もない。
こう言う時の為の魔法と言いたいが、許可が無ければ使えない。
普通に私の人生終わった。
しかもここオクタヴィネル寮内。
フロイドとかに見つかったら色んな意味で本当に終わる。
しかもここに来るまでに気付かれなかったのが奇跡。
「ジェイド〜 返事ないから開けてもいい？」
「もしかすると疲れて眠っているかもしれませんね」
「起きてますジェイドさん。もうちょっと待ってください」
「あ、普通に起きてんじゃん」
焦って早口になってしまったことさえ変に思われないかと不安になる。
多分、反応からしてフロイドは気付いていないが。
こうなったら早く帰るしかない。
気付かれる前に早く帰る。それぐらいしかできない。
「き、着替えれました」
そうと言い終える前に扉が開き、慌てて髪の毛で痕を隠す。
上機嫌なフロイドが部屋に飛んで入ってきてから、その後にジェイドが続く。
「エンゼルちゃん かわいい〜♡ めっちゃ似合ってんじゃん」
ニコニコしながら急に抱きつかれる。
“隠したもの”の近くに寄られたためにいつもより体が跳ねる。
でも、フロイドは気にせずギューッと締めてくる。
「フロイド、Aさんが苦しそうですよ」
痕がバレないこととか、締められすぎたことが合わさり、
精神的にも肉体的にも命の危険を感じた時にジェイドが助けてくれた。
ジェイド様ありがとう、と一時的に有頂天になっていた。
そう、一時的に。
「今苦しませたら明日から働けませんから」
と、言われて今さっきの嬉しさが消える。
そうだよ3日も働かないといけないんだよ私。
それに改めて気付き、はぁ、と深い溜息を一つ。
「ではその服に慣れることも兼ねて仕事の説明をしましょう」
そう笑顔で言うジェイドにまた溜息が出そうになったが、これは抑えた。
………………
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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