69話 ページ22
夢主side
みんな驚いたような反応をしている。その中で黒木がそっと口を開いた。
黒木「探偵チームはどうするんだ」
若武「残った4人。上杉、小塚、黒木、立花、そして、今回来てもらったAに入団して貰ってやって欲しい。」
『え?なんで私に?』
若武「俺が抜けてしまう分を補って欲しいんだ。それでも、皆が解散を選ぶのならそれでもいいし。」
私の意見を聞かずに話はどんどん進められていく。私は入らないけどね。
美門「質問。おれ、集合かけられたのに、今、名前呼ばれなかった。」
若武「それは今から話す」
そのまま話が進んでいく。
どうやら、若武はサッカーを辞めたぶんダンスをするらしい。美門とユニットを組んで大会に出場を予定してるようだ。
美門も初耳らしく驚いていた。
若武「そもそも、俺がKZを除名になったのはお前の存在のせいだからな。美門。少しは責任感じろよ」
その言葉に対して、立花さんと小塚君が少し批判していた。すると、上杉が手を挙げた
上杉「俺も質問。若武、お前さ逃げてんじゃねーよ」
若武はそれに反応するように、席を荒々しく立ち上がった。
若武「誰が逃げてるって?」
それに対して上杉は皮肉にふっと笑いながら返した。
上杉「おまえだ」
その瞬間、若武がテーブルに片手を叩きつけて、そのまま机を飛び越えると、上杉の襟を掴みあげた。
若武「もう一回だけ聞く。上杉先生、誰が逃げてるだって?」
上杉「さっきからお前だって言ってるだろ。耳も悪いのか?」
上杉が挑発するように笑みを浮かべながら言うと、若武の拳が上杉めがけて飛んでいった。それを無理矢理黒木が止めに入る。
止める時に落ちたメガネを拾いながら上杉が怒鳴るように言った。
上杉「トップ下にこだわるんなら、とことんこだわれよ!最後までしがみついてろ!!
別の道に逃げるなんて、みっともねーことすんじゃねぇ」
その言葉に、若武がまた上杉に飛びつこうと起き上がろうとする。それを私が右腕で押さえつけるように制した。
若武は再度よろめいて、また地面に座ってしまう。
『騒ぎを大きくしすぎよ。若武、落ち着いて席について』
みんな少し驚いていたけど、私がそう言うと小塚と黒木が周りに謝っていた。
そして皆が席につくと、今度は黒木が口を開いた。
黒木「いいんじゃない?逃げたってさ」
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奇 - 超超超超超超超超超面白かったです (7月20日 14時) (レス) @page31 id: 17cecd1d55 (このIDを非表示/違反報告)
奇 - ガンバ! (7月20日 14時) (レス) @page31 id: 17cecd1d55 (このIDを非表示/違反報告)
奇 - 面白いです! 頑張ってください。 (7月20日 14時) (レス) @page31 id: 17cecd1d55 (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - ものすごく面白いです!これからも、応援してます(*^^*) (2021年5月23日 12時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
あんな - (続き)頑張りすぎて怪我したり、倒れちゃう夢主ちゃんを黒木くんが叱ったり、黒木くんを夢主ちゃんが必死に守ろうとしたり…。どこか暗い過去を感じる二人の絡みは、想像すると止まりません(笑)長々とすみませんでしたm(__)m参考程度に見ていただけると幸いです! (2021年3月12日 15時) (レス) id: 8be13c14ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウルフ | 作成日時:2021年1月11日 14時