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眠っている姿を見るとやっぱり犬みたいで､少し可愛い。
ていうかこの人､今日ずっと寝てたな。
授業中 なかなか受け取られないプリントを渡すため後ろを向くと伏せていたから その都度そーっとプリントを腕の下に差し込んでいた。
光成の事もあるし起こすかどうか迷ったけど､昨日感謝してもらえたし 今日も起こしてみることにした。
それにもし､万が一仲良くなれたとしたら 少しは光成離れできて 自由にさせてあげられるかも。という思いがあった。
「…」
昨日と同じようにトントンとしてみても反応は無い。
「… 黒田くん､起きて」
黒田「… 」
「くろだくーん」
黒田「んー …」
「起きた？おはよ､もうみんな帰ったよ」
黒田「… ん､おはよ…」
起きてくれたかと思うと「ん〜〜！」と大きな伸びをするから､気が抜けて笑ってしまう。
長居しても話す事に困ってしまうし 一足先に教室を出ることにした。
「じゃあ私帰るね」
黒田「ん､気をつけて(笑)」
私が笑ってそう言うと､まだ眠そうな黒田くんも笑って答えてくれた。
いつも光成のひっつき虫だった私が､初めて1人で交友関係を築けたみたいで。光成に頼らなくても､誰かと関わりを持てた事が嬉しくて ルンルン気分で光成を迎えに行った。
そんな放課後が､ 3日続いていた。
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作者名：夜這 | 作成日時：2023年3月28日 17時
