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「うん､きっと勘違いしてるんだよ。黒田くん犬だもん」
深田「犬？(笑)」
「そう､ゴールデンレトリバー(笑)」
深田「狼だと思ってたわ。一匹狼的な？(笑)」
「深田くんもさ､話してみたら分かると思うよ」
深田「んー､Aちゃんがそう言うなら。とりあえず明日､今日の態度謝るわ」
「深田くん､感じ悪かったもんね(笑)」
深田「だってAちゃん泣かされてると思って！」
「冗談(笑)心配してくれてありがとね｡帰りも送ってくれて」
深田「お易い御用です(笑) …あ！」
立ち止まって私の方に向き直した深田くんは、なにやら言いにくそうに口を開いた。
深田「…じゃあそのお詫びとしてさ」
「うん！」
深田「良かったらLINE交換せん？」
「え､いいの！？する！」
深田「まじ！やったー」
うわー檜山くんに怒られるかなー！なんて言いながらも嬉しそうな深田くんと､光成以外の初めてのLINE友達ができて同じく嬉しい私。
あっという間に家に着いた。
ばいばーいって大きく手を振る深田くんに負けまいと大きく手を振り返し家に入る。光成は！？って質問攻めに合うことを覚悟していたのに 家には誰も居なかった。
ということは､今日は光成の家にいるんだろう。
あんな事があった直後に顔は出せないし､よりによってこんな日に1人なんてタイミングが悪い。
ソファーに身を投げ 今日の事を思い返した。
光成が怒っていた理由は分からないけど､突き放されてしまった事実が何よりも辛い。
ポケットからスマホを取り出し 1人増えた友達欄を眺める。
光成のアイコンは私の写真のままだった。
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作者名：夜這 | 作成日時：2023年3月28日 17時
