狼少女はお嫌いですか？ (ページ24)

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step24 ページ24

Your side

『……えっと、つまり安井くんのお仕事は、』
安井「ジャニーズJr。」
『それで怜央と安井くんは、』
長妻「同じグループのメンバー！」

……何だこの状況。

安井くんの誕生日パーティーでまさかの怜央と遭遇した私。
かなりパニックだったけどとりあえず２人とも落ち着いて、状況の確認をすることに。

『安井くんと同じグループのメンバーってことはつまり、』
森田「俺とがっちゃんもジャニーズJr。」
『……怜央、いつの間にジャニーズ入ったの。』
長妻「高校生の時には既に入ってたし、A以外みんな知ってたよ！」

えっ、それは結構ショックかも……。
何でみんな教えてくれなかったの……。

『……あれ？
美咲、ジャニーズJrの森田さんって人のファンだよね？』
長妻「それ、ここにいるみゅーとさんだよ。」
『………えっ！？』

まさかの同じ苗字じゃなくて本人だった。
割と衝撃の事実。

長妻「てか、何でAと安井くんが知り合いなの？」

怜央にそう言われて、思わず安井くんと顔を見合わせる。
何でと言われると……ちょっと困るというか……。

安井「うーん……何というか……。
色々な偶然が重なったって感じかなぁ……？」
『そんな感じですかね……？』
長妻「何その微妙な感じ！どういうこと！？」

そんなこと言われても、としか言いようがない。
たまたま財布を拾ってもらって、コンビニで再会してアイス一緒に食べて、また街で会って病院に連れて行ってもらって……。

……あれ？何で私達こんなに仲良くなってるんだろう？

『そういえば私達、何でこんなに仲良くなったんですっけ？』
安井「何でって言うと………何でだろう？」

２人して思わず首を捻る。
何かすごく仲良くなった気がしているんだけど、これと言った機会はなかったような……？

森田「多分だけどさ。
やっすーとAちゃんって、似てるんだよ。」
『……そうですか？』

森田さんの言葉にまた首を捻る私。
似てる、かなぁ？考えたこともなかった。

森田「うん、似てるよ。
見た目じゃなくて、性格とか考え方とか雰囲気とか。
だから、何となく気が合うんじゃない？」
安井「そうなのかなぁ？
みゅーとに言われると、そういう気がしてくる。」

きっとずっと安井くんと一緒にいるんだろう森田さんにそう言われると、そんな気がしてきて。
そっか、似てるのか。

そんな些細なことで嬉しくなって、何故かちょっと恥ずかしくもなって、ちょっと私変かも。

……絶対今、顔赤い。