狼少女はお嫌いですか？ (ページ21)

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Myuto side

電話で無事Aちゃんとの交渉にも成功して。
この前話した感じAちゃんは遠慮しちゃうんじゃないかなって思ったから、「遠慮しないで」なんて言ったら参加してくれることになった。

サプライズだからやっすーには言わないでってことも伝えたし、もう俺完璧じゃない？

そう思いながらやっすーと、見張りのモロが残ってる楽屋に戻ると

森田「ただいまー。
って、やっすー？どこ行くの？」
安井「あ、みゅーとおかえり。」

やっすーがどこかに出かけようとしていた。

今楽屋の外では他のみんながお店の予約したりしてるからやっすーが外出ちゃったらバレるんだよなぁ。
だからモロを見張りにつけといたのに。

どうやらやっすーは、楽屋にモロと自分しかいないのを不思議に思ってみんなを探しに行こうとしていたらしい。
……危ない。今戻ってこれて良かった。

森田「ちょっとモロ。ちゃんと見張りしといてよ……。」
諸星「ごめんごめん。でもまあ、ギリバレてないし。」

小声でモロを叱りながら、やっすー以外のグループメールで

「コンビニ寄って買い物してた風にしといて！」

なんて送っておいた。これでよし。

安井「そういえば、もうすぐ俺誕生日だよね。」
森田「えっ、あ、そっか。いつだっけ？」
安井「えー、嘘！みゅーと酷くない！？」

……ごめん、やっすー。
今その話題は割と地雷だよ……。

安井「モロは覚えてるよね？」
諸星「覚えてるよ。７月２１日でしょ。」
安井「おー、モロやるじゃーん！
それに比べてみゅーとは……。」
森田「ごめんって！ちゃんと覚えました！」

覚えてるどころかサプライズの企画までしてるけどね。
……まあこれも、やっすーが喜ぶ顔を見るためだ。我慢しよう。

萩谷「ただいまー。」
真田「モロ、普通にお茶で良かった？」
諸星「うん、さんきゅ。」

そうこうしていると、みんなが楽屋に戻ってきて。
ちゃんと近くのコンビニまで行ったみたいで、みんなコンビニ袋を提げていた。

阿部「美勇人くん。謙ちゃん、疑ってた？」
森田「ちょっとだけね。でも、バレてないはず。」
阿部「そっか。良かった。」

小声で顕嵐と話しつつやっすーの様子を窺ってみるけど、特にいつもと変わった様子もなくて。
サプライズなんて滅多にやらないから、すげードキドキする。

上手くいくといいな。