ラビリンス ページ19
いよいよ、これで最後の試合だ。
３つめの課題は、迷路のどこかに隠されている優勝杯を見つけること。
迷路の中は真っ暗で、霧のようなものが立ち込めている。6月だけど少し肌寒い。
「ユーリ、気をつけてね。」とリーマスは言ってくれた。
「はい。見回り頑張ります。」と私は言って、迷路の周りを巡回する。
遠くの方で大砲の鳴る音がした。ついに始まったんだ。みんな頑張れ。
迷路の中は何もないらしいけど、
暗所恐怖症とか閉所恐怖症の人にとっては、かなり怖いだろうな。
私がそんなことを考えながらしばらく見回りを続けていると、赤い花火が上がった。
私は急いで迷路の中に向かう。
花火が上がった場所では木からつるのようなものが伸びていて、
フラーが木に引きずり込まれそうになっていた。
「レダクト！粉々！」と私が唱えれば、つるが切れる。
私は必死の思いでフラーを引きずり出すと、姿現しを使ってみんなの元に向かった。
誰かが彼女を襲ったんだろう。だとしたら、早く他のみんなも探さないと。
私はそう思ってフラーを他の先生方に任せると、再び迷路に戻った。
風で茂みがざわざわと揺れる。これから不吉なことが起こると暗示しているように。
とりあえず優勝杯の所に行こうと思ったが、気配を感じて振り返る。
「ビクトール！」と私は言ったが、すぐに異変に気付いてその場に伏せる。
「クルーシオ！苦しめ！」とビクトールが私に向かってかけてきたからだ。
「エクスペリアームス！！武器よ去れ！」と私は唱えて杖を奪う。
操られてる。誰が服従の呪文なんてかけたの…。
杖を奪ったものの、ビクトールは私をジッと睨んでいる。
失神呪文にすればよかったかなと、今さらながら後悔した。
杖を持ってない者に、魔法を使いたくない。
私も負けじと睨み返す。どうしたものか…。私がそんなことを考えていると、
ガサッと茂みに押さえつけられた。やっぱり男の力には敵わないか。
仕方ないので魔法を使おうと手を伸ばしたら、杖を奪われてしまった。
どうしたらいいんだろう。ビクトールが杖を構えた瞬間に、私はぎゅっと目を瞑る。
「ステューピファイ！麻痺せよ！」という呪文が聞こえて、私は驚いて目を開けた。
そこには、倒れているビクトールがいたのだ。一体誰が…。
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黒バイ(プロフ) - しらす。さん» 私もやってます！ (2018年5月7日 21時) (
レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 黒バイさん» そうです！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 83696c3d48 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - ハリーポッターのゲームというのは携帯アプリのことですか？ (2018年5月7日 16時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 霧崎さん» 私の作品を読んでくださり、ありがとうございます。そういうことを言って頂けて、本当に嬉しいです。無理しないように頑張ります。 (2017年12月29日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - この作品の柔らかな雰囲気が心地よく、好きでした。いつまでも待っていますので、無理をなさらないようにしてください。 (2017年12月29日 1時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらす。 | 作成日時：2017年7月30日 20時
