クリスマス２ ページ14
私たちが大広間に入ると、パーテイーはもう始まっていた。
「お手をどうぞ、お姫さま。」なんてリーマスは言って、私に手を差し伸べる。
「ありがとうございます。王子さま。」と私も言って、リーマスの手を握った。
最初の曲はワルツだ。小さい頃はよく、お兄ちゃんと踊ってたな。懐かしい。
ダメダメ。今はリーマスと踊ってるんだから。あんなお兄ちゃんのことなんて忘れよう。
私はまっすぐにリーマスを見つめて、微笑みを浮かべる。
するとリーマスも優しく微笑み返してくれた。今、本当に幸せ。
「ユーリは踊るのが上手いね。」とリーマスは言う。
「リーマスのリードが上手だからですよ。」と私は言った。
練習なんてあの一回ぐらいだったのに、とても踊りやすい。さすがリーマスだな。
私とリーマスはまた見つめあって笑う。ずっとこの時間が続けばいいのに。
私はそんなことを考えていた。
リーマスが私を抱き上げてターンをし、また手を取り合って踊る。
何曲か踊って、私たちはテーブルの方に向かった。
「ふう。少し暑いですね。ちょっと飲み物とってきます。リーマスは何がいいですか？」
私はリーマスに聞いて、飲み物が置いてある場所に向かう。
2人分の飲み物を取ってリーマスの元に向かうと、女生徒がいた。
「あ！スティラ先生。ルーピン先生と踊ってもいいですか？」とその子は聞く。
「うん。ルーピン先生がいいなら、踊ってもいいよ。」と私が言うと、
「じゃあ行きましょ先生。」と女生徒とリーマスは踊りに行った。
リーマスはなぜか複雑そうな顔をしている。なんでかな。
「今のはダメだろう。」といつの間にか横に座っていたブラック先輩が言う。
「何がダメなんですか？」と私が聞けば、
「はぁ。スティラは本当に鈍いな。男は嫉妬して欲しいもんなんだよ。」
ブラック先輩はそう言った。
「なんだそういうことですか。別に嫉妬してない訳じゃないですよ。
ただ、あの子の一生懸命さが伝わってきたから、断れなかったんです。」
私がブラック先輩にそう言うと、お前もリーマスもお人好しだなと言われる。
「リーマスと一緒にいる間にうつっちゃったんですよ。」と私はおどけて言った。
「ハハハ。じゃあ、俺もお人好しだな。」とブラック先輩は言う。
確かにブラック先輩もお人好しだよね。まあ絶対にこんなこと言ってあげないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒バイ(プロフ) - しらす。さん» 私もやってます！ (2018年5月7日 21時) (
レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 黒バイさん» そうです！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 83696c3d48 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - ハリーポッターのゲームというのは携帯アプリのことですか？ (2018年5月7日 16時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 霧崎さん» 私の作品を読んでくださり、ありがとうございます。そういうことを言って頂けて、本当に嬉しいです。無理しないように頑張ります。 (2017年12月29日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - この作品の柔らかな雰囲気が心地よく、好きでした。いつまでも待っていますので、無理をなさらないようにしてください。 (2017年12月29日 1時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらす。 | 作成日時：2017年7月30日 20時
