お姉ちゃんは家族、なんだぞ。【新村コウ】【霜月ユキナリ】

prologue-とある青年の日記- ページ1

⚫月⚫日、日曜日。


今日から俺たちの共同生活が始まった。
相変わらず姉さんは今日も最強で、年の割に安定した収入もあり借りることのできたシェアハウスはとても大きかった。


狼ゲームから1年が経って、俺は21歳になる。
ずっと通い続けていた大学も3年目になるけど、ひとつ違うところがある。

リンタロウとミサキさんも一緒に通うことになったんだ。

俺は両親から仕送りをもらっているけど、2人の通学費は姉さんが払うらしい。
私立大学だったら大変だっただろうな…いや、国立でも費用は大変みたいだけど。


だけど、そんな姉さんは1人じゃない。


今年からコウさんが、姉さんの推薦で同じ会社に入社することになった。
コウさんも大学に行くという選択肢が無いわけじゃなかった。
でも、コウさんが自ら拒否したんだ。

もちろん、姉さんに負担をかけたくないっていうのもあるんだろうけれど。まぁ実際は、姉さんと同じ場所に行きたいんだろうな…。
頑張れ、コウさん。

俺も今年こそ、ミサキさんに気持ちを伝えるんだ。
リンタロウがかなり怖いけど…。近づくだけですでに怖いんだけど…！


そんな俺たちだけど、楽しくシェアハウス生活が出来そうな予感がしている。
俺はこれから、そんな楽しくて幸せな毎日を、こんな風に記していきたいと思う。


楽しい毎日が、ずっと続きますように。
霜月ユキナリ

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