第5話 ページ27
コウside
サトルさんが処刑された後、開かれた脱出の扉の先は再び奇妙な部屋だった。
たしかに、1回で脱出できるとは思ってはいなかったが。
その部屋にあったサトルさんのマネキンの手に握られていた『お前は救えただろ?しかし、お前は見捨てた。』と書かれた紙。
壁に書かれた『お前たちがここに集められたのは偶然ではない…必然だ。』という文字。
メリーも『このゲームの真相を理解した人だけ脱出できる』と口を滑らせていたし、恐らく、そういうことなのだろう。
次の狼を決めた俺たちは、完全に疑心暗鬼になったままそれぞれバラバラに過ごすことになった。
・・・
「…ん?」
それは、俺が荷物を取りに病室へやって来た時のことだった。
「〜♪……♪…」
かすかな鼻歌に俺は周囲を見回す。
この部屋には俺と、ユキナリ、あとは…Aさんだ。俺は歌うなんて絶対にしないし、ユキナリはすっかり眠っている。
鼻歌を歌っているのはAさんだった。
見たこともないような笑みを浮かべて、自分のスマホを操作している。
「おい、何をしている?」
「っ!?」
俺の言葉にAさんはビクリと肩を震わせ、驚いた顔で俺を見つめた。
少しの違和感が、俺を襲う。
Aさんはあたふたとスマホをしまおうとしたが、その前に俺はAさんからスマホを奪った。
もしかしたら、今回はAさんが狼なのかもしれない。そう思ったが故の大胆な行動だ。
だが、俺が予想していたものとは裏腹にAさんのスマホに映っていたものは、拍子抜けしたものだった。
「こ、これは…」
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アヤノ(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございますー!これから頑張ります^_^ (2018年5月27日 20時) (レス) id: 090e21dff8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 続編がッ…楽しみすぎるッ…!! (2018年5月27日 19時) (レス) id: 28c60ad67a (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!!これからも頑張っていきます…!!(≧∀≦) (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - アヤノさん>>ありがとうございます!!今回もとても凄かったです!!続き楽しみにしてます! (2018年5月26日 18時) (レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» コメありがとうです!これからちょくちょく絡ませていきます…!! (2018年5月25日 7時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アヤノ x他1人 | 作成日時:2018年5月14日 21時